11日 28名でお越しになる川西写真クラブ様のガイド計画を次のように立てています。
(1)待ち受け 午後1時半 車中にてコース説明、資料配布(世屋ガイドブック、世屋ガイド部会リーフレットほか)
(2)世屋持ち寄りマーケット(合力の家)
(3)担当 安田・三宅:グループの前後で撮影援助、嶋田:全体把握
(4)撮影 順路
岡の前→岡田橋→のうだの棚田群→ 千代子桜→ 本丸→バス車庫→井野もとさん宅前→光則さんよこ里中道→笹葺き前→小川雅君前→合力の家
《 設定の意図 》
里山は、日本全国、人の暮らしの数だけある。そういうもんです。しかし、暮らしの場と大規模な耕地整理がされていない棚田を伴う生産の場が連続して総合して見られるところがあるか、というとなかなかありません。
上世屋は、そういう里山です。案内するところは、その心臓部です。
とはいっても何もないですよ、家は崩れているし、屋根は曲がっているし。里山とはどういうところだ、棚田って何だというところ、それを踏まえて撮るってことが肝心です。専門に撮っている人は、こういっています。
棚田の美しさというのは、突き詰めていくと、人間が生きていくために自然から許される範囲で、必要最小限の手を加えた、その美しさではないかと・・・・・。ただ単純に“きれい”というのとは、ちょっと違う美しさだと思っています。
『棚田を歩けば』文・写真 青柳健二 福音館書店
「里山は命の鼓動にふれその尊さを知ることのできる場所」
「里山は人々の温かな心が命を育む空間」
「自然と生きる知恵が溶けこんでいる里山の風景」
『NHK里山シリーズナレーション』
さらに、里山の美を世に出された今森光彦さん。
彼は、『里山のことば』(世界文化社)の「田植え時」の項で、こう述べておられます。<「あでやかな田んぼの曲線は人が作り出した、芸術品と言えるだろう。泥を緑に塗っていく畔つくりは、水漏れがしないようになされるもので精魂が込められてた仕事になる。その結果として、緑色の畔に土色の美しい線が出来上がり、田んぼは見事に浮き上がって見える。人の汗が、ほかでは決して見ることができない秀麗な風景を作っていく。」
先達の方々は、このように言われます。
そんな人達なら、こう歩かれるであろうと思われるスポットをつないで、コースを作ってみました。
《主なポイント》
宮ノ下 上がって来るお客さんを迎えてくれる棚田群
午後1時45分
※バス通過
ウオークスタート午後1時50分
■ 岡の前
里山の心臓部分が残って里の全体景観を見渡すところ
地滑りによって出来た地形を巧みに利用しています。
住まうところを中心にした土地利用が同心円状 に見て取ることが出来ます。
歩くコースの概略を説明します。
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アカネの丘を下ります。岡田橋から左手、合力の家の下から、ノウダへ下ります。
※雪解けの水の沢 ふきのとう
■ ノウダの棚田
畦の曲線の美しさをさまざまな構図で撮影。
※ヤマアカガエルの卵、セリ、フキノトウ
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左から、合力の田を抜けて、馬場の谷から千代子桜へ上がります。
■千代子桜
ここの畔の曲線も美しい。馬場の棚田を上から見下ろすことができる。
※景観のアクセント 柿の古木 古びた枝振りに格調が漂う
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植物 静香さんから小川雅道君の家の側の福寿草。
本丸へ向かう
■ 本丸
景観 舞鶴方面の海や岳山までのつながり、地元の方一押し
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バス車庫→井野もとさん宅前→光則さんよこ里
中道→笹葺き前→小川雅君前→G・合力の家
■合力の家
昭和40年代の生活様式を残した民家。田の字の間取り、ケヤキの大黒柱など。
※ウオークゴール 休憩、休憩。
囲炉裏に火も焚いてあるはず!
※世屋持ち寄りマーケットを開いています。
出発予定 午後3時30分
☆天気に恵まれれば足を林道から松尾、一本桜を考える