冬木立のままの林に差し込む4月の陽光にまず反応するのがこのかた、
オオカメの木。スイカズラ科のガマヅミの親戚です。さて、このガマヅミの語源は、「神つ実」と言うのだそうです。春の林の蘇りのシンボルのようなオオカメの木の花を見るとカマとカメも同じ語源、神だとわたしは、あらためて確信します。
また、この花は山の里の農作業暦花の一つです。 雪解けとともに花咲くフクジュソウやネコヤナギがヒガンバナ 畝を覆う白い花をタネツケバナ すこし季節が進んで咲きます。畑もたんぼも忙しくなります。この花を「ヨメナカセ」 と呼んだのは、「家族みんないっしょに苦労を分け合うのだけれど特にこの時期は仕事が集中する、よめさんは理解されにくい特有のえらさ辛さもあるからそこをよくみて労らないとあかんで」という自戒の意味があったに違いありません。
だって、嫁さんにけつまくられでもしたら、たちどころに春の仕事はすすまなくなるわけですから(^.^)