4月19日・
桜前線、せやの里に到着!
2019,4,19
4月19日夜、「積雪0になりましたよ、湯沢や旭川で!」とニュースステーションの天気予報!ついでにコメントしてほしかったですねえ、「上世屋の雪も日陰にはわずかに消え残すものの日のあたるところは消えました。」と。のど元過ぎればなんチャラで、来年まで出会えないと思うと、ご苦労様、また会おうなんて気持になります。冬の神様ご退場、その代わりにご来臨になったのが、春の神様。どこにって、決まってるじゃないですか。さくらに。ちよこさくらに、とうきち桜に、はるじさくらに、へいいちろうざくら(松尾の一本ザクラ)に、がっこうさくらに。三分咲きでしょうか、もうひとつ、ついでに加えてほしいですね。「桜前線・せやの里に到着」と。
その到着を待ちかねたように里には耕耘機、トラクターの音が響き渡っています。一週間は遅い到着ですので、遅れを取り戻すべく農作業も急ピッチです。
折口信夫氏や桜井満氏らは、 古代稲作農民は、この季節に山に咲く花は、田の神の顕現とみていたとします。田の神、稲の神を古名で「サ」といい、神座を「クラ」とよんでいた、田の神様がお座りになり、見守っていてくださっている木という意味で、その花の木を「サクラ」と呼んだのだと。稲の豊作を予兆する神の花、桜に見守られて忙しく田植えの準備が進みます。
さて、そのさくらネタ。
一つ目・ サクラという漢字、古い漢字でかいてください。ええ、そうです、「櫻」、漢字が組み合わさっていますね。木と貝と女。分かりますか、サクラという漢字は、木と貝と女から成っているんですよ、(いいですか、Sさん。サクラには、女がいる!)貝は、昔は貴重な装身具でした。ええ、首飾り。貝が2つあるのは、女性の首を「とりまく」という意味があります。それに木偏をつけて櫻。花が木を取りまいて咲く木と言うわけです。(わたしゃ貝になりたいといっちゃあいけませんよ。)
二つ目、 万葉集にサクラを取り上げた歌の数、42首。
◇ 梅の花、咲きて散りなば、桜花、継(つ)ぎて咲くべく、なりにてあらずや
◇ 桜花 時に過ぎねど見る人の 恋の盛りと 今は散るらむ
◇ あしひきの、山の際(ま)照らす、桜花、この春雨に、散りゆかむかも
◇ この花の一節(ひとよ)のうちに、百種(ももくさ)の、言ぞ隠れる、おほろかにすな
◇ 行(ゆ)き逢(あ)ひの、坂のふもとに、咲きををる、桜の花を、見せむ子もがも
等。
さまざまなシーンをとらえています。「梅の花、咲きて散りなば、桜花、継(つ)ぎて咲くべく、、、」せやでは、梅と桜がちょうどいっしょに咲いていますよ。「恋の盛りと 今は散るらむ」 日置のサクラは、ちょうどこの風情。で私的には、「この花の一節(ひとよ)のうちに、百種(ももくさ)の、言ぞ隠れる」、、、、の気分です。、、、、Mさんはいかがですか?