宮津エコツアー · シバからのエール

シバからのエール

明田田圃の堤防道

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世屋の田圃道

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どちらも明るく開けた場所です。この二つの道に共通することがあります。シバの道。 人が毎日通る道、必ず毎年何度も刈る道なのです。

日陰なし、夏の焼け付くような直射日光にさらされる、こんなところは人間でもイヤです、熱中症に陥ります。動けない植物にとってはもう一つの極限。こういうところで生きるのには二つの道があります。一つは、水筒を持つこと、、、サボテンのようなベンケイソウのようなもの。もう一つは、水の蒸発を少なくして、しかし光合成を効率よく行う仕組みを持つこと。シバは、後者の方です。
「葉の気孔を大きく開けず  大気中の低濃度のCO2をすみやかに取り込むことができるPEPカルボキシラーゼという酵素をもっている」と田中修 さん。 雑草のはなし 中公新書
ちなみに、植物は二酸化炭素取り込み光合成をするのですが、気孔の開け方、持っている酵素など環境への適応のしかたに特徴があり、C3植物、C4植物  CAM植物などに分類され、シバはC4植物 、サボテンタイプは CAM植物といわれていると言うことです、、、
ともかく「強光」、「高温」、「乾燥」の悪条件と戦って克服した進化の過程に敬意を表します。現代社会も同じこと、シバは現代人にエールをおくってくれているのかもしれません。

 

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