「おっす!」
なんて顔の高さでいわれると、え!と思います。でもここでひっくり返っていちゃあブナ林ガイドの名が廃る、
木に登るのかよ?
「のぼって悪いか」
わるかないけれど、木に登るのはアマガエルとモリ青とシュレーゲル、、のはず、、、、
「だれがそういった?」
図鑑、、、
「じゃあいっといてくれ、おれも木に登るって、、おだてられたわけじゃないよ」
「多少毒ってえのをもっているから、気をつけてくれたほうがいい、、ところがよ、困るのがヤマカガシってヤツ。あいつにはきかねえ、それどころか、あいつ俺の毒を利用して身を守ろうってんで俺たちを好んで喰うんだよ、なんてやつだ、俺みたいなでかいのを丸呑みするんだよ、そんだから、そのかっこうといったら、木槌のようになるんだ、「つちのこ」ってほら、いうだろ、あれってな、俺をヤマカガシがのみ込んだ姿なんだよ、それなのにも肝っ玉のちいさいのが腰を抜かして、特別な妖怪にであったぁなんてさわぐんだよ、みっともねぇことよ、、、」
「これ俺のこどもたち、、」
「ちなみに、日本のヒキガエルは、鈴鹿山脈以西の近畿地方南部から山陽地方、四国、九州、屋久島に自然分布するというニホンヒキガエルB. j. japonicus と東北地方から近畿地方、島根県東部までの山陰地方北部に自然分布するというアズマヒキガエルB. j. formosus がいるとされているけれどな、そういうことでいやぁおらぁアズマヒキガエルってことになるわな」
「、どこがどうちがうかって、あったことないから、しらねぇよ」
高山ブナ林のヒキガエル、かく語りき。