宮津エコツアー · 日置の渋柿は出荷時期をにらんでいる!

日置の渋柿は出荷時期をにらんでいる!

渋いとこ 母が喰ひけり 山の柿    一茶

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日置の柿、1月中旬、今頃まで手つかずで、鳥が寄った形跡はありません。よっぽど渋いのでしょう。

ツグミやヒヨドリもおもっているでしょう、なんてしぶといヤツだ、これこそシブがき!

さて、柿の渋みは、実の中のタンニン細胞に含まれるタンニンが溶けるときに感じる味です。そして、それは、柿が実を守るぶきです。種の保存を図るために鳥に食べてもらうことで種を散布する方法を選んだ柿にとって関心事は、確実に鳥に食べてもらうということです。 いつまでも渋ければ、食べてもらうことは出来ません。

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タンニン物質を固め、水に溶けなくするのにいつゴーサインを出すか、、、、柿は、渡り鳥が飛んでくるときだ!しかし、渡り鳥が飛んでこないときもある、他の木の実が多いときなどは柿が食べられないときもあった、、、、統計を取って、対応を決めたのかもしれないと思うほどです、

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日置の渋柿の木は、おそらくこれからもっと寒く雪が積もるときがくる、その時までタンニン不溶化は控えると決めているのでしょう、、

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人間も商品の出荷時期を高く確実に売れるときをにらんでいます。これは、柿に学んだことかもしれません。

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