宮津エコツアー · 丁丑・昭和12年の句会

丁丑・昭和12年の句会

下世屋 山口神社

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そこに掲げられた句板、、、、

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「昭和丁丑正月」 これは、昭和「ひのとうし」と読みます。
さて、丁丑。これは、なにかというと、十干十二支(じっかんじゅうにし)による数字の表し方。

十干とは、甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)。十二支とは、子(ね、し)、丑(うし、ちゅう)、寅(とら、いん)、卯(う、ぼう)、辰(たつ、しん)、巳(み、し)、午(うま、ご)、未(ひつじ、び)、申(さる、しん)、酉(とり、ゆう)、戌(いぬ、じゅつ)、亥(い、がい)。これを組み合わせると、60通り。この組み合わせを一巡するとめでたいというので、還暦の祝いをします。

ちなみに、十干十二支の組み合わせの一番は甲(こう)子(ね、し)。それは大正13年のこと。つまり甲子園球場は大正13年に完成ということです。そして、丁丑 ひのとうしは14 番目。 昭和丁丑は昭和12年ということになります。さらに、今年平成27年は「乙未 きのとひつじ」です。

奉納された俳句、、、、、、

朝霧の 昇り初めける 谷間かな
枯れ野道 山の鼻まで 続きけり
音立てて 馬屋騒がし 蚊火の宿
春の雨 片側濡れし 大欅

八百万の神々が宿る自然を謳うこと、それは、神への感謝と賛歌。句会は神聖な儀式でもあったわけです。

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それにしてもピタッと焦点のあった秀句たち。往時の里の文化の豊かさが偲ばれます。

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