夕日に映える阿蘇の海、、、、
さて、「夕日が浦」はこのあたりなんでしょうか、、、、?
「夕日が浦?」
ええ、(名月や 夕日の浦は 昼のまま 麻斤)※1って俳句にも詠まれているところ。
「それは京丹後市でしょもっともっとさきて゛すよ!」
、、、、現在はこんなことになってしまいますが、あまのはしだて駅で尋ねても、おそらくこれから40分ほど走ってくださいと答えられると思いますが、、、、、
貝原益軒さんの図絵に記されているんです。 夕日をご覧になってまこと美しい、名のとおりの里と実感されたから記されたのでしょう、、、、
益軒さん、歩かれて目で見たところを記入されているのだと思います。例えば、今福の滝と金引の滝と銚子の滝と宮津には三滝あります。が、日本の滝100になっている名瀑金引の滝は記入無し、図の記入があるのは今福の滝と銚子の滝!
さて、夕日が浦から浜沿いに進むその先に「枯木浦」とあるのは今の須津、倉椅川とあるのは今の野田川。
続古今集に「橋立の倉椅川にかる螢 永き日くらし涼む頃かな」と後鳥羽院さんが詠まれたのは,あの川なんですなふむふむ、、、読書家の益軒さん、歌枕を訪ねる人のために、倉椅川、これは書き込んで置きましょう、としるしてくださったのでしょう。
(↑ 夕日の倉椅川)
くりかえしますが、天橋立にも「夕日が浦」はあるんです(^.^)
(いさこ゛踏み 見にこそきつれ いるかたや 夕日の浦の 天の橋立 平祐挙)※2
夕日に映える鼓ヶ岳内山山体。
夕日を浴びてエクスプローラ(探検家、探究者)、、、
益軒さん、伊根のさき、世屋の山までを描いて「丹後天橋立図絵」とされています。
じっとみていると 「世界遺産登録の運動もわしの絵のスケールで取り組む必要があるそ゛よ」とおっしゃっているような声がきこえるようです。
※1,2の歌は 『与謝野蕪村ノート』(谷口謙 人間の科学社)から
後日譚 いまは埋め立て地ですが、天橋立駅付近はかっては入り江、それを夕日が浦といっていたと地元のかたもおっしャっていました。