ショウジョウバカマ、 ユリ科ショウジョウバカマ属の多年草です。
この写真、横から。真上からではないのです。蜘蛛のように崖に張り付くというなんともアクロバットな生え方が出来るのです。
ショウジョウバカマとは葉の色が猩々色。立ち上がった花茎を体に見立てて輪生する葉の広がり方を袴にといいます。
さて、え?と思うのが、この葉の寿命!ふつうそれは1年でしょう!と思います、、けれども違います 寿命は3年。生育場所は水が滴る寒冷な場所。冬は凍る、人間ならおよそ避けたいところ。それなのに生育していられる。「可溶性タンパクや配糖体のアントシアンの多量蓄積」という不凍対策を施しているのだそうです。
葉が紅い色をしているのはそのため。また、冷たく寒いところで3年も常緑を保つのも驚異。
さらに、衝撃なのは、ただでは枯れない! 子どもを作っておいて役目を終えること。何をいってるのかわからないでしょうけれど、、、、
葉の先に注目、赤ちゃん出来ているでしょ、、、!ハトを手先から取り出すマジシャンと喩えたらいいのでしょうか。両腕を伸ばした人の指先に小さな赤ちゃんがおぎゃあと生まれているようなものなのです。こういう繁殖の仕方を栄養繁殖といいいます。
種子繁殖は、新しいものをうみだし変化に対応できるという点で基本なのですが、限りなく不確実。 そこで、もう一つ、クローンを作っておこう、同一の性質という弱点はありますが、お家大事の恐ろしい執念を感じます(^.^)