「標高450mのせやフラワーツリー」
~世屋の春を楽しむ会をふりかえって~
おつかれさまでした。京都新聞が報じているように多くの皆さんに、世屋の春を楽しんでいただくことができました。かかわって頂いた皆さんの智恵や技術や汗の籠もったお世話が、今はやりのいい方をしますと、「標高450mのせやフラワーツリー」を立てたのではないでしょうか。エコと聞けば何を置いてもいかなくてはいけない、まいた先生(宮津エコツーアドバイザー)からもぜひ行ってあげてほしいといわれたと、万障繰り合わせて足をお運び頂いた庄司信洲先生。後援いただいた宮津市、上世屋自治会、藤織り保存会、合力の会、京都府地域力再生支援事業等にささえられながら、チケット販売、チラシ掲出、弁当、さらには、焼き物の協賛出展を頂いた伊根工房様など、そのお世話を提供して頂いた方を映画のエンディングにテーマソングとともに映し出される出演者スタッフふうに紹介するとすれば、五分ぐらいかかる!くらいです。ご理解ご協力協賛頂いた皆さんのネットワーク。これが何より大事な財産です。
それにしても、貴重な体験でした。検証しておけば、今後に生かせると思います。
まず、動機。
はるはるはる 水をはるきがはる体をはる
本来、命の精気が体に、里に、生き物にみちてくることをはるといいいます。世屋の里で、いま迎えようとしている春は格別、田圃に、三日月のような棚田に水がみちて命がよみがえっていく、そんな本来のはるです。
エコツーリズムを推進する立場として、二つ思いました。
一つはこの絶品の春を皆さんに味わって楽しんでいただきたい。この強さが原点でした。
しかし、絶品とかいってもしょせん主観の世界、「どこにでもある!」「わざわざいくほどか?」お客さんのおしりは重いのです。集客の決定力に欠けます。
もう一つ、自然+ワンを添える必要がある。ニューツーリズムの三要素「ここだけ、今だけ、あなただけ」から見れば、ここだけは、◎。しかし、「いまだけ・あなただけ」がない、それをどうするか、ということです。わざわざ行くほどか?と問われたときに、自信をもって、「ええ!わざわざ来ていただくべきです。」と答えられるもの。「天橋立+ワン」の発想が、宮津市エコツー設立の動機ですが、その「ワン」の「世屋・高山ガイド部会」もまた、その「自然」に「+ワン」を添える必要があるわけです。
今回は、里山の原風景・植物+日本人の心の原風景万葉集・万葉植物+いけばな」をくみあわせることができました。その部分がヒットしたと思います。里山の原風景+心の原風景、日本人の心の原風景のくみあわせは、今後のモデルになるかも知れません。ともかく、世屋・高山の「自然」に加えての「+ワン」。これが今後も問われていく世屋エコツーの生命線であることは、間違いありません。
部会員さんの個性ある持ち味がいよいよ輝くときです!