前鳴き砂文化館館長・松尾氏のある蝶の調査に同行させていただきましたが、その様子をまとめられた冊子「INSECT丹後・丹波№124」をいただきました。その蝶とは、深山の水気のある山麓に生育するトチノキの花・蕾・若い実を食草にするスギタニルリシジミ。その時遭遇したのが丹後半島初の観測なのだそうです。
さて、蝶がいなかったら、実がなりません!その幼虫は植物を食べて蝶になります。その幼虫の食べ物をどうするか、蝶のお陰をこうむるものみんなが公平に食糧を供給、つまり食べてもいいよというようにするか、特定の関係をつくるようにするか、それを巡ってはおそらくだいぶん研究というかすったもんだがあったに違いないと思うのですが、最終的には後者、私はこの蝶の子どもさん養うわ、じゃあおれんところではこっちの蝶のこどもさんのおせわしてあげることにするということに収まったようです。なぜ前者はだめかというと、好みが特定の種類に集中してしまうことになりかねない、そうするとそれが絶えてしまうほどひどいダメージを受けるかもしれない、それは避けるべきだろう、それは私も賛成です。、、、蝶が特定の樹種と関係をもつことについて、そんなことを思いながら、この記事を拝読。
(↑ 2014.5.18 トチの花)
その蝶の季節がこれからはじまります。