花筒をいっぽん一本抜いては蜜を吸った思い出をおもちのかたも多いのではないでしょうか。 矢を刺した武具「靫うつぼ」ににているので、ウツボ草。草丈 大きくても30センチメートルまで。 刈った草の中から現れました。 またの名、夏枯草(かごそう)、家畜の餌や畑の草マルチなどに定期的に草を刈る里山環境になじんで生育してきた植物です。 この草、健康面でも暮らしになじんでいて、さらに別名イシャダオシ。利尿、消炎、強壮に薬効がありハーブティとしても利用されます。トリテルペンのウルソール酸、その配糖体プルネリン、多量の無機物質・塩化カリウム、タンニンなどを含有しているんだそうです。 「多摩丘陵では、限られた場所に少ない個体数しか確認できていませんでしたが、そこも2010年現在では確認できなくなっています。地域絶滅が危惧されます。 」との不安は丹後でも同じ。 こんな名草を絶やすわけにはいかないじゃないですか。