「せやとれーど」 と聞こえたのです。海星公園での公開研修会、社会学の講座なのだけど来ないかと誘われたとき!
■なんですか、
「価格の付け方の問題、、」、
■はい、よろしくおねがいします。
説明するほうも説明するほうですが、聞くほうも聞くほう。
恥ずかしながらずっとひきずったまま参加してしまいました、『世屋トレード』を。なので、地元生産の商品の値の付け方と販路の拡大のおはなしなんだろうかと、、、。
そしたら、「せやとれーど」は正しくは「ふぇあとれーど」、「フェアトレード」。意味は「公平な貿易」。『開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」』
日本は消費大国です。しかも輸入した物を消費しきらないまま大量に廃棄さえしている、繁栄を謳歌している消費大国であるとともに『廃棄大国」である、、
その陰にココアやエビやコーヒーなど、安く買いたたいて環境をあらしている、子どもたちまで学校にやることもできず働かせている、、そんな実態があるのですよ。
一見 地球の裏側の話かとおもいました。しかし考えて見るとおなじこと。力と資本の論理によって地域は崩れる暮らしは壊れる農地と環境は荒れる、先進国でも負の連鎖、農地はどんどん荒れています。「せやとれーど」は人と物と情報のつむぎなおしで僻地再生をはかっています。ですから、「フェアトレード」は地球の裏側の話で無く、隣村隣の家の話でした、僻地中山間地も発展途上国もおなじ状況、そう考えたら地球の裏側の話、、ではありませんでした。
面白いこうざでした。
ふと、富良野塾を立ち上げた倉本聰さんが隣にたっているように感じました。
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あなたは文明に麻痺していませんか
車と足はどちらが大事ですか
石油と水はどちらが大事ですか
知識と智恵はどちらが大事ですか
理屈と行動はどちらが大事ですか
批評と創造はどちらが大事ですか
あなたは感動を忘れていませんか
あなたは結局なんのかの云いながら
わが世の春を謳歌していませんか
倉本聰 記