旧正月
春を言祝ごうとおもったのです。けれど、春はまだ名のみ。
さて、この時期、昔は、どこのおうちからも、ほのあまい香りが漂ってきたものでした。
昔話の名手おふさおばあさんを、雪の壁を越えて訪ねた時、いろりの側で、まあのんどくれえな、とくとくと音をたてて注がれたものがそれでした、、、、(^.^)
呑まなはなせんわなと、ご自身もおいしそうに。
「あんなむかしのことだけど、、」と目的のおはなしをうかがえたのはそうしてくちか゛かるくなったころからでした。
それぞれに流儀や好みがあって、はやいひとはあわがたっているころにのみなるけれど、そういうのは体にようない、仕込んでから40日はかけないと体にいいものは出来ないという話を覚えています。
(上 雪セリ)
寒い日もあっても、節分すぎれば三寒四温、確実に春への道。