大宮町谷内付近で採餌するコウノトリ
さて、こちらは、、、。熊森学会というのがあるんですって。そこか゛熊と人間との関係について京都府に要望を出したというニュース。
(↑3/4 NHK)
上世屋でも、この秋、糞や柿の枝折りなど異常に多かったです。
京都府によると、目撃件数は年1000件をこえ、生息数も、増加していて900頭を越えると推定されているそうです。(京都新聞)
放獣か殺処分か、環境省資料によれば、
「クマ類の学習放獣は多様なケースがあるため、専門家を交えた現場での総合的判断が重要です。学習放獣の問題点を少なくし、適正に実施するための方法・判断基準として以下の事項に留意して実施してください。
[放獣の判断・対処]
ア) クマ類の扱いと習性に習熟した専門員が判断、対処する。
[放獣対象としない個体]
ア) 人身被害をおこした個体
イ) 放獣後再被害を起こした個体
ウ) 放獣しても生存困難と判断される若齢個体や負傷した個体
[実施の際の注意]
ア) 耳標あるいはマイクロチップの埋め込みなど、放獣個体の個体識別が可能な措置を行う。
イ) 他の地域で再捕獲された場合など参照できるよう、標識データを県で管理し公開する。 [放獣地]
放獣地は、自然環境と候補地域の制度面の両面から、次のような条件を満たす地域が候補地となります。
ア) クマが生存できる良好な生息環境がある地域
イ) 捕獲地点と同一の地域個体群(保護管理ユニット)に属する地域
ウ) 鳥獣保護区等で制度的に鳥獣保護が担保されている地域
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また、事例としてコウノトリ野生復帰を果たした[兵庫県]の熊の管理計画を次のように紹介しています。
「兵庫県では、「ツキノワグマ保護管理計画」を2003年6月から施行している。この計画では、ツキノワグマが出没した場合、1)注意喚起、2)防護、3)追い払い、4)学習放獣、5)捕殺、と5段階の出没対応方針が示されている。また、イノシシ捕獲ワナによるツキノワグマの錯誤捕獲についても、原則的に放獣している。平成18年度(2006年)には、兵庫県では49頭のツキノワグマが放獣されている。2004年から2006年にかけて学習放獣を実施した42頭(有害捕獲と錯誤捕獲を含む)の行動を分析したところ、捕獲地点へ回帰し再被害発生を起こした個体が約20%あったが、残りの80%については学習効果が認められた。」※横山 真弓.2007.絶滅危惧個体群における学習放獣の事例とその効果について.日本クマネットワーク緊急クマワークショップ抄録.東京、2007年2月
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その報道を見ながら、熊も、危険という前に、仕方ないという前に、取るべき対策は施しておいてくれ、といってんだろうな!
人の都合と自然保護、安易に対立させるのでなく、困難でも両立させる必要をおもいました。