森を渡っていく旅のお方が峠の茶屋で一服!といったところです。
アザミ咲く野があってあさぎまだらの渡りができる、当たり前のことです。けれど、この当たり前が当たり前でなくなっているのが現実です。
アザミ自体は丈夫な花ですですが、ススキやイタドリには負けますので、それらが生え込まないように刈り取ってやることが必要なのです。
生き物と人間との約束を守る、生物多様性500の里!の課題です。
さて、そんな里を守るのは不断の努力。
風になびく鯉のぼりと棚田の草を刈る農婦、この一瞬をとらえた写真、紡ぎ出すドラマの一つにはそんな意味があるのでは。
(上 かぶとやま写楽会2016写真展にて)
ところでこの「農婦」こと小川てるみさん、NHKが取り上げます。
そのてるみさん、ディレクターさんに訊ねなったそうです、「どうでわたしですん?わたしらども撮してもらうようなもんだにゃあ、わかくてきばっとんなる人にたのんどくれぇな」と。
その返事、「おばさんは、こっとうもんだで」だったそうです。
そういやあそうかもしらんけどわたし、こっとうひんだなんてよういわんわぁ、まんだきばらんなんおもっとるのに、と感じられたそうです。
一緒に笑いました。
そうだで、畦の草を手鎌で刈るおばさんだなんていまどき、あれへんで。