宮津エコツアー · 「宮津市花美世屋」

「宮津市花美世屋」

ハギの美しい候になりました。

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雪解けの福寿草に始まって晩秋のリンドウで終わる山野草や庭先のもてなし花の花のリレーもいよいよクライマックスだ、と黄昏れ気分で、世屋の里が「生物多様性保全上重要里地里山500」に選出された、その記念に何かをとかんがえたのですが、かみせやを漢字で「上世屋」とする表記を、「花美世屋」と改める、ということを思いつきました。そこで、さっそく、事務所宛てに今後お便りをいただく際には「宮津市花美世屋」とお書きくださいと、友人にメールを送ったら、ただあきれられました。
しかし、かみ・「上」を「花美」にする、このアイデアは、まんざら根拠がないわけではないのです。
丹後 舞鶴 野間 日置、波見 伊根 そして世屋、、、みな地名です、そして、みな漢字二字。
これには訳があります。
奈良時代初期和銅6年(713年)に出された「好字令」という勅令には、「畿内七道諸国郡郷着好字」(国・郡・郷の名称をよい漢字で表記せよ)と。当時の先進国は唐。制度や文化は唐にならえ!ということです
さらにだめ押しは、平安時代中期に編纂された『延喜式』、これには「凡諸国部内郡里等名 並用二字 必取嘉名」(諸国の郡や村の名は必ず2字の良い字にせよ)と。
そういうことですから、「上世屋」。下と上、をつける意味はまあわかりますけれど、三字地名、これはどうもいただけません。かみ上を二字にして世屋二と二を足して4字にしたらいいかも、しかも「好字」で、と
考えてみた結果が、「花美」。
私は、こだわりますよ、歩く人がおおくなれば、そこに道ができる、、

さて、このハギ。

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一度のびて花をつけた枝を切り戻してやると、再び緑の芽を吹き、それに花をつけるのです。まさしく「生え木」。

万葉集では140余首。もっとも多く読まれる花と言うことですが、誇るのは芽を吹く霊力だけでなく、豊穣のシンボルフラワー
であるからという解釈があります。
「をとめらに行き逢ひの早稲わせを刈る時になりにけらしも萩の花咲く」(『万葉集』巻十 詠花  作者不明)
萩の花、よくみてください、何かに似ていませんか、、、、!

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時代はおおらかだったのです。

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