「大ふけ」湿原でレンゲツツジが美しく咲いていますよ。
さて、黄花もありますので、それは黄レンゲ、明るい橙色のこの花はカバレンゲと区別されます。赤みを帯びた黄色をかば色というのですが、漢字では木と華というすごいくみあわせの「樺」という字が当てられていることについては、実は「蒲」の字でがまの穂の色なのだとかいろいろいわれますけれど「ああそうか」というしかありません。
もう一つ、この高原の湿地を、「大ふけ」と呼ばれていることについても、その意味を問われることがあります。
これについては、「ふけ」とは湿原、湿地状態の土地田圃を表す言葉と明確です。味土野と内山の境の湿地は「ふけが谷」といいますし、須川にも「ふけ田」という小字がのこっています。世屋川と宇川分水嶺をなす上世屋と木子の峠の湿地は規模が「大」きいので、「大ふけ」と呼ばれていたのです。