ヤマボウシの花びら(総包片)といえば白!それが相場です。
「ピンク色のヤマボウシが、せやにはあると聞いたんですか、ほんとですか?」と尋ねられました。
ピンときました!
旬の過ぎた総包片の中には、赤い染みのようなものが広がることがあります。
しかし、みんながみんなそうなるわけではないのです。紅花化、それが目立つ木は確かにあります。
それをごらんになった方が、品種としてピンク色のヤマボウシが、せやにはあると思われたのでしょう。
そしてどうしてそうなるのか、紅葉の仕組みとよく似た現象、すなわち、
「光合成で葉の中に作られていた糖分が枝の方に運ばれず、葉の中に留まってしまう。葉の中では、自然と糖分の濃度が上がりそこに日光が当たると、葉の中にある葉緑素「クロロフィル」が分解され糖分と一緒になって化学反応が起こり「アントシアニン」という赤色の色素に変化する。この「アントシアニン」がだんだん増えてくると、葉の表面が赤くなる。これが、赤く紅葉する葉の簡単な原理。」
こんなことが「総包片」の細胞液の中でおきているのかもしれませんね、
やはりせやの紅花ヤマボウシは幻!そうご案内しておいたことなんです。
が、わたしピンクのやまぼうし、、、そう歌っている木があるようにはおもいたいのですね。
ところで、夕照の林でみたヤマボーシ
一瞬、夕日も木々もみんなでやまぼうしを引き立ててあげようとしているかのように思いましたよ。