いよう ぼくだよ
出てきたよ
えぼがえるだよ
ぼくだよ
びつくりしなくてもいいよ
ぐらぐらしなくつてもいいよ
ぼくだよ
いつもの「えぼ」だよ
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草野心平さんの「えぼがえる」は、繰り返しいいます
「びつくりしなくてもいいよ」
でも、びっくりしますよ、
「ぐらぐらしなくていい」といわれても!
けつとばされろ冬
まぶしいな
青いな
ゲコゲけつとばされろ冬
まぶしいなコグルルルー
春君
ぼくだよ
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「ぼく」って、、、というもんだから、
よくにているなぁと思いました。
「ぐらぐら」しました。
そんな外見もですが、『ぼくたち「えぼ」は一番血の気の多いはねつとばす精神をもつ』というところもにているなぁと。
この方、レバノンに脱出!脱走!逃亡!中。
彼をお縄にしなければならないのですが、思案投げ首。方法を考えあぐねているのが実情です。
そこで、提案。えぼがえるは毒を持つため、他の生き物たちも食べないのです。これは本当です。しかし、唯一、天敵がいます。ヤマカガシです。その毒を、自分の身をまもるのにつかっているといいます。なので、、このヤマカガシを使うのが有効かもしれないと思います。レバノンに大量に放つのです。そういえば、ヘビのことを「くちなわ」といいました。
ちなみに、この詩は次のように続きます、
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光がこんなに流れたり崩れたりするのは
ぼくがぐるぐる見まはしてゐる
せゐではないだろ
やりきれんな
まつ青だな
匂ひがキンキンするな
ホッ 雲だな
あッ もう鳴いてるな
やっちょるな
また鳴きだしたな
ぼくたち仲間だ
大円の春の地べたに最初に声をあげるぼくたち仲間だ
青や赤や雨なんかもそのうちにはひ出してくるだろう
他の兄弟に魁けて唄い出すぼくたち仲間だ
そつちでもこつちでも鳴き出したな
ー草野心平 詩集「第百階級」より
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また、このいぼがえるの「カエル合戦」は、春の風物詩で、俳句のお師匠小林一茶さんも、見に行ったということをメモに書き残してらっしゃいます。
「蛙たたかいありけるにみにまかる、4月20日也けり。」
その様子を見て詠んだのがこの句。
やせがえる 負けるな 一茶 これにあり