宵闇迫る阿蘇海。その夕空に、宵の明星と三日月。
金星は、他の星に先駆けて輝き始め、他の星が消えてもまだ輝いている、
そういうことで、
その分野で最もすぐれ、人気がある人という意味で「明星」とも、
その理屈は、こんなことのようです。
「水星と金星は、太陽から見て地球の内側にある惑星で「内惑星(ないわくせい)」、火星や木星のように外側にある惑星を「外惑星(がいわくせい)」といいます。夜空を眺めるときは、太陽と反対側の宇宙を見ることになります。つまり、夜中に見ることができる太陽系の惑星は地球より外側にある外惑星だけなのです。内惑星である水星と金星を目にできるのは、昼と夜の間にあたる日の出前と日没後の、太陽の光にかき消されない時間のみになるのですね。」
なるほどねー。
「地球から見て、内惑星が太陽から西側にいちばん離れた時を「西方最大離角」と、東側に離れた時を「東方最大離角」と呼んでいます。この「最大離角」のときが、地平線からいちばん高く内惑星が見えるときで、観測しやすい時期になります。」
この宵の明星と三日月のランデブーは、阿蘇海周遊道路から眺めることができます。
また、沈む月を追いかけていくようにも見えるこの金星、追いつくこともあるんですってね、実際は、地球・月・金星が一直線に並ぶ時に金星が月の陰に隠れる現象なんですが。