2012/06/10
上世屋には、合力の会や飯尾醸造田とつながって景観上重要な部分があります。岡田橋から、岡の上にかけての棚田跡です。
背丈を覆う草がその棚を埋めて、ただの岡にしかみえなくなっています。6/9、そこを部会で草刈りさせてもらいました。
受け入れる側から、一言でエコツーリズムを語ればこういうことになりませんか!
「ええとこだて、きてみなれえな!」
しかし、美しさを輝かせるための努力をしていないところに人はよりません。精一杯の努力をして、お客さんを招きたいじゃありませんか。
「絶景でひょうが!」と自信をもってガイドしたいじゃありませんか。
そんなわけで、五人、二時間草刈り機を振り回しました。
草刈り機の替え刃や燃料が、助成によって、まかなえるのはありがたいことです。
背丈を覆う草に遮られていた景観が蘇ることは感動でした。世屋を里の新しいアングルの発見もありました。又、草の種類、性質、土の状態など、大地とも対話できました。
Mさんは、ナデシコの回りを広く草刈りをしました。ナデシコの咲く岡が見えているのかもしれません。
近くには、土手の草を手鎌で刈るテルミさん。
私たちが草刈り機の音を立てている間、彼女の手は止まることはありませんでした。
明くる日の10日。「ひろいとこが刈ってあるでびっくりした!」と前区長のK君。視線の先にはくっきりと蘇った十数段の棚。
そう言って彼も、隣接する自分の畑の土手を刈り始めました。
「ええとこ」だあ!としみじみ思います。草刈りを怠ればイノシシの進出拠点になり景観も台無しになるのは瞬く間。その美しさの維持には、「不断の努力」が必要です。里の人たちの営みにすこし参加させてもらえたのかな!と思っています。