2012/07/03
「自然の流れにそって生きる」暮らし。それをテーマにすれば、「食」だけでなく、「住」も 「衣」も。となると染めも視野に入って来るのは当然。しかも、そんな染織家は、「地元の色を出したいから、地元で育った植物で染めたい」とこだわる。その中で、ネムノキが試みられるのもごく自然。
桜色を染め出した志村ふくみさんでなくても、あの合歓の花色を出してみたいと思うのは理解できます。
合歓の枝葉から煮出した液で麻糸のネムノキ染めを試みた人によると、アルミニウム媒染で出た色は、明るいクリーム色、薄い金色だったということです。また、別の方は、鉄媒染で染めたところオリーブグリーンに、ミョウバン媒染の場合は、レモンイエローに染まったと。それはそれで、魅力ではあるのですが、残念ながらそれは、ネムノ木色であっても、ネムノ花色ではなかった!
素人考えですよ、花を咲かせる前の枝葉には、花を染める樹液がたまっているはず。それを引き出せば合歓の花色の発色ができるのではないんですか。
Mさん、挑戦されませんか。素材は無尽蔵。実験に切り倒せば切り倒すほど喜ばれます、
丹後縮緬に染め上げられれば、丹後の救世主になること請け合います!
また、「枝葉から煮出した染液は、2、3日置いてたら、あま~い香りを漂わせていた」。とのこと。花もほのかな芳香を放っています。夜の訪問者には、こたえられないでしょうね。