合歓は夕方から花芽にたたんでいた雄しべ雌しべを伸ばします。ジェット風船、膨らますように水を送り込んで「膨起」させます。
それが合歓の開花です。上の写真は16時ころ。羽化する蟬が羽を伸ばすようです。
花穂はいくつもあります。何日にもわけて順番に開花させるのです。水を供給する弁を外す順番をコントロールしている。精密な仕組みがあるんでしょうね。水門の番人役を置いている!
打ち上げ花火を考えた人は、植物が花を一定期間順番に次々と咲かせていく、つまり「点花」していく方式にヒントを得たのだと思いますよ。
それはともかく、蘂がのびきるのは日が落ちてから。合歓はねむりません、夜咲く花。夜の受粉を意図した虫媒花。蝶と蛾の種の数は、そりゃ圧倒的に蛾がおおい、危険の多い、また暑い昼間にとびまわるのはよほど物好き、行動は夜がいい!それが虫の理屈、ならその虫の理屈に合わせた方がいい!しかし、やはり夜は夜、虫たちにはここだよと目標にならなければならない。どう考えたか。
星ふる月夜に、夜目にも白くボーッと。つまりl幽霊作戦。わたし、幽霊に見えますか?もう一つ、葉がじゃまになる。これを何とかしないと、いけない。そこで、葉に指令をだした、眠っていてくれ。、、、(※病床の母の枕元の合歓がしゃべってくれました。)