宮津エコツアー · 棚田のバスと「過疎地域」自立促進特別措置法五年延長

棚田のバスと「過疎地域」自立促進特別措置法五年延長

バスが宮ノ前の棚田を降りてきました、オンディマンドバスです。

今日のお客さんは、Tさん。冬の雪、夏の草、世屋にくらす年寄りの悩みです。そして、移動手段、これは生命線です。

バス路線を、木子、駒蔵、野間の住民まで利用するからと、上世屋まで延長させた功労者、吉岡初衛さん(元世屋村村長)。生前常々おっしゃっていたのは、「なんとしてもバス路線は維持するように!」ということ。

暮らしを優しく見つめた老政治家の思いが、今も世屋の棚田を走ります。

僻地と都市とは経済効率で話をすることはできません。過疎地、僻地を守るのは政治的努力に期待するところが大です。

その意味で、国会で最近「過疎地域」自立促進特別措置法五年延長 離島振興法改正10年延長という法律が成立しているのは注目しておいていいのではないでしょうか。 この法律延長に早稲田大学の宮口としみちさん (社会地理学・地域活性化論)は、『私は自然を扱う暮らしの技の蓄積こそ山村や離島のかけがえのない価値だと考える』そういう価値を持つ地域だから『国は市場原理が中心になる都市に対し、過疎地域を人間論的・社会論的に、都市では生まれない対局の価値を持つ地域と位置づけるべきである。』 7/17読売- と期待を語ります。 ちなみにこの法律は、次のことを目標にしています。

3.過疎地域自立促進のための対策の目標(法第3条)1)産業基盤の整備、農林漁業経営の近代化、中小企業の育成、企業の導入及び起業の促進、観光の開発等により、産業を振興し、安定的な雇用を増大すること2)交通施設、通信施設等の整備を図ること等により交通通信連絡を確保するとともに、過疎地域における情報化を図り、及び地域間交流を促進すること3)生活環境の整備、高齢者等の保健及び福祉の向上及び増進、医療の確保並びに教育の振興を図ることにより、住民生活の安定と福祉の向上を図ること4)美しい景観の整備、地域文化の振興を図ることにより、個性豊かな地域社会を形成すること5)基幹集落の整備、適正規模集落の育成を図ることにより、地域社会の再編成を促進すること  ・・・・・・・・


景観整備、文化振興!エコツーにかかる期待を自覚しながら、世屋・高山ガイド部会の活動が交通施設の整備、産業振興、安定雇用という目標につながる地域での様々な活動と絡んでいければいいとおもいます。

このページのトップへ