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「熊蟄穴」、、、え!、、、熊がどうした?

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「熊蟄穴」は、24節気72候の「大雪」その次候に当てられているもので、12月12日頃から5日間を当てます。読みは、熊、穴に蟄す、「くまあなにこもる」と言う意味。つまり、熊の冬眠は12月12日頃から、ということなのです。

ところが、どうしたことか、

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大晦日の世屋街道を闊歩しておりました。

上世屋の土手のスイセンも一輪開花。

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暖冬少雪であることを告げているようです。

気象や動植物の変化を暦にした72候は、このあと、以下のように辿って、

二月の立春初候、「東風解凍」へとつながります。

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二十四節気「大雪(たいせつ)」

・閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)12月7日頃
空が閉ざされ真冬となる。空をふさぐかのように重苦しい空が真冬の空です。

・熊蟄穴(くまあなにこもる)12月12日頃
熊が穴に入って冬ごもりする頃。何も食べずに過ごすため、秋に食いだめをします。

・鱖魚群(さけのうおむらがる)12月17日頃
鮭が群がって川を上る頃。川で生まれた鮭は、海を回遊し故郷の川へ帰ります。

二十四節気「冬至(とうじ)」

・乃東生(なつかれくさしょうず)12月22日頃
夏枯草が芽をだす頃。夏至の「乃東枯」に対応し、うつぼ草を表しています。

・麋角解(さわしかのつのおつる)12月27日頃
鹿の角が落ちる頃。「麋」は大鹿のことで、古い角を落として生え変わります。

・雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)1月1日頃
雪の下で麦が芽をだす頃。浮き上がった芽を踏む「麦踏み」は日本独特の風習です。

二十四節気「小寒(しょうかん)」

・芹乃栄(せりすなわちさかう)1月5日頃
芹が盛んに育つ頃。春の七草のひとつで、7日の七草粥に入れて食べられます。

・水泉動(しみずあたたかをふくむ)1月10日頃
地中で凍っていた泉が動き始める頃。かすかなあたたかさを愛おしく感じる時期です。

・雉始雊(きじはじめてなく)1月15日頃
雉が鳴き始める頃。雄がケーンケーンと甲高い声をあげて求愛します。

二十四節気「大寒(だいかん)」

・款冬華(ふきのはなさく)1月20日頃
雪の下からふきのとうが顔をだす頃。香りが強くほろ苦いふきのとうは早春の味。

・水沢腹堅(さわみずこおりつめる)1月25日頃
沢に厚い氷が張りつめる頃。沢に流れる水さえも凍る厳冬ならではの風景です。

・鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)1月30日頃
鶏が鳥屋に入って卵を産み始める頃。本来、鶏は冬は産卵せず、春が近づくと卵を産みました。

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暖冬傾向とはいえ、寒暖の差は大きいです、体調に気を付けて、良いお年をお迎えください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竹野川河口北西に鈍色のスクリーン!

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荒波の上に立つ虹。

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令和元年の暮れ、ええもんみせてもらったと感謝感謝。

ちょっとちょっと、虹をみててくれませんか、海を見に来ていた少年たちに頼みました。

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どこから来たんだ?

宮津から。

どこへ行くんだ?

・・・・・・!

「ずっと幅広い選択肢が君たちにはある、あんな虹になれ、若者たち!」

今年締めくくりの一枚になりました。

おっとー、冬の波は気を付けなさいよ。

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ずっずずぅーと伸びてくるから。

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「朝晩は特に寒く、秋を通り越して、冬を感じます。」

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「わたし自身この4月に京丹後市民となったので、特別な一年だったなと感じています。この丹後暮らしで周りの景色も、いつの間にか生い茂る緑から鮮やかな赤や黄色に変わり、季節の移り変わりの早さに驚くと同時に、目で季節を感じられる日本の良さを再認識しました。」

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京丹後市の広報12月号その編集後記「つぶやき」の一節です。

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(↑ 大宮町三重にて)

師走号ですから、「朝晩は特に寒く、秋を通り越して、冬を感じます。」で始まるんですけれど、「わたし自身この4月に京丹後市民となったので、特別な一年だったなと感じています。」とおっしゃっていることに、まず、おっと思い、、
この丹後暮らしで「周りの景色も、いつの間にか生い茂る緑から鮮やかな赤や黄色に変わり、
季節の移り変わりの早さに驚くと同時に、」に続く「目で季節を感じられる日本の良さを再認識しました。」というそこにほおぉ。とくに「再認識」 その言葉にかんたんふをつけました。

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(↑ 五十河 小町公園の蕎麦屋)
「再認識」は、再確認とよく似ています、
けれど   、意味の深さが違う、価値の評価を伴います。
しばらく忘れていたり、一度価値のないものとして見捨てていたものを再び認識すること。

英語に訳すともっとわかりやすくなる。
I saw that in a new light          new [fresh] light
see ~ in a new light ~に対して新しい見方をする、~を新しい見地から見る、~の新しい面を見る – 見直す
「改めて、その価値を認めたり、評価すること」

地域や自然や暮らし方について、そういう機会を提供すること、それが、わたしどもの仕事、形や匂いや音も味も総合的に、、、、なので、「目で季節を感じられる日本の良さを再認識しました。」大きなそれこそ鬼の鉄棒のような感嘆符をつけたわけです。

里山、丹後に巡る四季のものがたりが当たり前でないものだ、そう言われたらこれはほんとに嬉しいことです。

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(↑ 京丹後市宇川海岸)
そらは青い 海はなお青い、山もまた青いこの青を基準に白くなったり黒くなったり紅くなったり茶色になったり、、飽きません。
山がある里がある川がある畑がある田圃がある、お宮さんがあるお寺がある、雨が降る雪が降る虹が架かる鳥が飛ぶ、、、、、、、、

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(↑ 令和の大改装が進む真名井神社)

そのあたりまえが、100年1000年と続きますように、と願う年の暮れです。

 

このコスモス、咲いたまま年を越しそうです!

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越年コスモス!見たことがありません。

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日置交差点を世屋方向に、保育所前の畑です。

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稲刈り後の種まきですから、丈は小さくても、花は一人前。

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それにしても、季節感に関わるこの現象、珍しいといやぁ珍しいです。

けれど、こんな事も、昨今の気象異常を思うと、変事かも。

「そういやぁ、カラスがよう鳴いとったなぁ」の類の何かの前触れなのかとちょっと不安な気もします。

「仁のある政治をする為政者が現れると降り立つ聖なる獣・麒麟を呼ぶのは、 一体どの戦国武将なのか…新たな時代の大河ドラマが今始まる!」とNHK。

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(↑ 野田川 まるぜん書店さん)

ドラマのテーマは、「仁」。「そうだ、麒麟の来る国に、な!」と、長谷川君演じる光秀さん!

その「仁」とは?

孔子様は「人間にとってもっとも普遍的で包括的、根源的な愛を意味するもの」といちづけて、

『論語』では、

  • 「巧言令色(言葉を巧みに飾り、顔色をとり作ったりするような)な人に仁はない」(学而
  • 「仁者のみがよく(公平に)人を愛し、よく人を悪(にく)む(憎む時も道理に基づき傾かない)」(里仁
  • 「いやしくても、仁を志したなら、悪しきことは無くなる」(里仁)
  • 「仁は遠くにあるものではなく、仁を欲すれば、ここに仁は至る」(述而
  • 「仁者は憂えず」(子罕
  • 「剛(私心なく無欲)毅(意思強く思い切りがよい)木(ありのままで飾り気なく)訥(とつ・口下手)は仁に近い」(子路
  • 「仁者は必ず勇があるが、勇者は必ずしも仁があるわけではない」(憲問

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丹後の町の本屋にあふれる光秀本。始まる前に、こんな事があったでしょうか。地球環境は世界の規模で今も乱世。中村医師が暗殺され、若者の志が封じられ、核兵器が脅しに使われる、、仁の志を宿して乱世の困難に立ち向かうリーダー像がないことの強い不安と危機感の反映かもしれません。

さて、「そうだ、麒麟の来る国に、な!」

こういう志を持った人物が丹後にも一人。

稲富一夢斎。

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ぜひ、「花なき峰」、お読みください。宮津、京丹後市の図書館にあります。

そして、町にもお祭りを盛り上げる準備。

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(↑ 岩滝 須津 酒源さん)

仁に思いをいたす人と人が楽しく、しっかり手をつなぎあえればいいですね。

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(↑ 宮津 たんごでだんご さん)

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以下 NHK 大河ドラマ『麒麟がくるwww.nhk.or.jp/kirin/より

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「麒麟がくる」メインビジュアルができあがりました!

タイトルバックを手掛けてくれたチームが「麒麟がくる」の世界観をそのまま一枚に焼き付けてくれました。光秀の兜の前立てにも使われていた不動明王のイメージさながらに中央に立ち尽くす長谷川さんの光秀は、困難な乱世に立ち向かう強い意志に満ちています。

そして大きなアンバーの空白はまだ見ぬ希望と平和の象徴・麒麟を待ち受けるたくさんの人々の願いを表しています。争いごとを人間はどうしたらなくせるのか。

500年前の日本人にとっても、2020年に生きる僕たちにとっても、切実なこのテーマにこのドラマで挑みたい、そんな思いに満ちた一枚を作っていただけたと思っています。

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海の京都・丹後では、日本スイセン開花!

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new year lilyと英語ではいいます。

温かい所のものというイメージがありますが、対馬暖流という湯たんぽをもつ丹後は、京都ではもっとも暖かいのです。

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さて、このスイセン、鹿の生息域のまっただ中に咲きます。

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初冬、緑の無くなる時期に、スイセンが彼らの目にとまらないはずはありません。

なのにそのスイセンが鹿に食べられないのは、秘密があります。植物は、動物から自身を防御するためにアルカロイドという苦味物質を生産する能力を進化により獲得したといわれますが、アルカロイドを含有する植物は、キンポウゲ科、ケシ科、ナス科、ヒガンバナ科、マメ科、メギ科、ユリ科、トウダイグサ科、ウマノスズクサ科  など高等植物はおよそ10から25%の種がアルカロイドを含んでいるということ。此のスイセンもヒガンバナ科で強力なアルカロイド植物なのです。

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特に鱗茎に、C6-C-N-C1-C6ユニットからなるノルベラジンアルカロイド(norbelladine alkaloid )を含んでいて、
これを摂取すると、消化管粘膜が刺激をうけ、激しい嘔吐や下痢、食欲不振、昏睡、低体温などの中毒を起こすと言うこと。

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間違ってもたべてはいけないものではあるのですが、しかし、良薬口に苦しで、これらのアルカロイドの類は

例えば、

アジュマリン  抗不整脈
アトロピン、スコポラミン、ヒオスシアミン  抗コリン
ビンブラスチン、ビンクリスチン  抗腫瘍
ビンカミン  血管拡張、高血圧治療
コデイン  鎮咳去痰薬
コカイン  麻酔薬
コルヒチン  痛風の治療薬 

モルヒネ  鎮痛
レセルピン  高血圧治療
ツボクラリン  筋弛緩
フィゾスチグミン  アセチルコリンエステラーゼ阻害剤
キニジン  抗不整脈
キニーネ  解熱、抗マラリア
エメチン  抗原虫薬
麦角アルカロイド  アドレナリン作動薬、血管拡張、高血圧治療

などに処方されるとか。

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また、一方で動物はアルカロイドを解毒する能力を発達させてきた歴史があり、この辺りの鹿も今後、スイセンアルカロイド耐性を持つものが生まれないとはいえません。

2016年五十河の里の一番雪は12月16日。

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三月末まで、山と里の雪景色が楽しめます。

IMG_4508二番雪

(↑ 2016.12.28)

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(↑ 2015.1.3)

ゆき、語源

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(↑ 2006.2.20)

「神聖であること」「いみ清めること」を意味する「斎( ゆ)」に、「潔白(きよき)」の「き」。 「潔斎(けっさい)」を意味する「斎潔(ゆきよし)」ということ。

名残雪

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(↑2017.3.07)

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さて、♪雪やこんこ霰やこんこ 降っては降っては まだ降り止まぬ♪の「こんこ

「来む」(来い = 降れ)と関係があるということです。

こんこん、、、扉でも敲く音かと思ってましたが、それにしてはおかしいと思っていましたが、

「コンコン」はもとは「来ム来ム」であり、「雪よ、もっと降れ降れ」が意味であったと。

今冬はどんな雪化粧、見せてくれるのでしょうか。温暖な冬かもしれないというのが、今年の長期予報。しかし、全体的な温暖化傾向の中では、気になる話もあります。日本海の対馬暖流が温かくなると、蒸発する水分が多くなるから、雪の量を逆に増やすというのです。豪雪になる可能性もあると。雪はきりっとして良いのですが、、丹後弁で「あんまりふってまわんでもええけど、、!」(ふってもらわなくていいと言う意味)、ほどほどに願えればといったところです。

 

 

 

丹後の水源林 野間駒倉谷のケヤキの巨樹。

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「時知らず 此処に生いたち 枝張れる 老木、、、、」といった風情です。

この歌、

時知らず 此処に生いたち 枝張れる 老木見れば なつかしきかも

山渓の70周年特集・巨樹に聞け に採用されている歌です。

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歌人は、旅の歌人 若山牧水さん。

彼の紀行文「みなかみ紀行」にあります。

「なつかしき」にこめた意味が様々に解釈されておもしろいです。この老木とは「樹齢800年をこえるタチヤナギ」どこらにあったものかというと「上野の国より下野の国へ越えむとて片品川の水源林を過ぐ。」ということです、

その片品川!板東太郎・利根川の支流で、

「群馬県と栃木県福島県の境界に位置する黒岩山に源を発し、片品村を概ね南西方向に流れ、沼田市新町で利根川に合流する。全長60.8km。本流沿いの会津沼田街道会津に通じ、尾瀬への通路をなす。支流の小川筋は金精峠を経て日光に通じ、菅沼丸沼大尻沼がある。中流部には吹割渓谷(片品渓谷)および吹割の滝(国の天然記念物および名勝)、老神温泉薗原ダム(薗原湖)などがあり、下流部は赤城山北麓と沼田盆地の間を西流し、河岸段丘が発達する。」

という川。

このみなかみ紀行、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で読めますよ。

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群馬県片品村 白根魚苑             利根郡片品村東小川4653

26日生方と別れた牧水は、丸沼の鱒養殖の番小屋に泊めてもらうため東小川村の千明家を訪れ、その日は白根温泉に泊まる。そして翌日、丸沼へと向かうのであるが、歌はその途中でのもの。白根魚苑は千明家が経営し、ニジマスなど100万尾の魚を養殖等している「奥日光のファミリーランド」というのが現在に謳い文句であるようだが、そこの樹齢800年をこえるタチヤナギの下に歌碑がある。文字は牧水の種々の筆蹟から集めたという。

『山桜の歌』には、「上野の国より下野の国へ越えむとて片品川の水源林を過ぐ。」として10首。

下草の笹のしげみの光りゐてならび寒けき冬木立かも

聳ゆるは樅栂の木の古りはてし黒木の山ぞ墨色にみゆ

等の歌と共にあるといいます。

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正面に淺間山が方六里に渡るといふ裾野を前にその全體を露はして聳えてゐる。聳ゆるといふよりいかにもおつとりと双方に大きな尾を引いて靜かに鎭座してゐるのである。朝あがりのさやかな空を背景に、その頂上からは純白な煙が微かに立つてやがて湯氣の樣に消えてゐる。空といひ煙といひ、山といひ野原といひ、すべてが濡れた樣に靜かで鮮かであつた。濕つたつちをぴたぴたと踏みながら我等二人は、いま漸く旅の第一歩を踏み出す心躍りを感じたのである。地圖を見ると丁度その地點が一二〇八米突メートルの高さだと記してあつた。
とり/″\に紅葉した雜木林の山を一里半ほども降つて來ると急に嶮しい坂に出會つた。見下す坂下には大きな谷が流れ、その對岸に同じ樣に切り立つた崖の中ほどには家の數十戸か二十戸か一握りにしたほどの村が見えてゐた。九十九折つづらをりになつたその急坂を小走りに走り降ると、坂の根にも同じ樣な村があり、普通の百姓家と違はない小學校なども建つてゐた。對岸の村は生須村、學校のある方は小雨こさめ村と云ふのであつた。

九十九折つづらをりけはしき坂を降り來れば橋ありてかかる峽の深みに
おもはぬに村ありて名のやさしかる小雨こさめの里といふにぞありける
蠶飼こがひせし家にかあらむを壁を拔きて學校となしつ物教へをり
學校にもの讀める聲のなつかしさ身にしみとほる山里過ぎて
夜、宿屋で歌會が開かれた。二三日前の夜訪ねて來た人たちを中心とした土地の文藝愛好家達で、歌會とは云つても專門に歌を作るといふ人々ではなかつた。みな相當の年輩の人たちで、私は彼等から土地の話を面白く聞く事が出來た。そして思はず酒をも過して閉會したのは午前一時であつた。法師で會つたK―君も夜更けて其處からやつて來た。この人たちは九里や十里の山路を歩くのを、ホンの隣家に行く氣でゐるらしい。
枯木なす冬木の林ゆきゆきて行きあへる紅葉にこころ躍らす
もみぢ葉のいま照り匂ふ秋山の澄みぬるすがた寂しとぞ見し
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この、タチヤナギの老木、お出会いしたいものです、健在なら、樹齢900才。
また、この旅を記念して牧水さんの歌碑苑が作られていると言うこと、五感でとらえて心でこなして、印象にびったりと当てはまる言葉への置き換えを模索する言葉の力、これはすっごいですから、納得です!

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片品川の水源、そのスケールこそかなわないといやあかないませんが、丹後の水源林の漂わせる秘境感もなかなかのもの、その谷に生育する巨樹探し、行きませんか!

大宮バイパス三坂付近。

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冬の虹円かにかかる祝意かな  千原叡子

冬の虹まだ吾に運あるらしき  鶴目鯛遊子

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なにか得した気分になるものです。

見とれけり後ろ髪引く冬の虹  高木智

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冬虹の裏なる能登へ旅つづけ 岩垣子鹿

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冬虹の下にあるとや奥丹後  世屋野蕪村

花の色は移りにけりな、、、

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日本の芸能文化史に名を刻む小野小町さん、

彼女が晩年を過ごしたのは、丹後の国三重の庄五十河の里、ではないかとされています。

九重の花の都に住みはせで はかなや我は三重にかくるる

この三重というのが、根拠です。

とはいうものの本当かどうかはわかりません、各地に小町伝説はあります。

大切なのは、疑いつつ信じること!

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旧大宮町が、小町さんにまつわるエピソードを取り込んで公園として整備したのも、そんなエネルギーがあってこそでしょう。

そんな公園に深まる秋、

情熱こそ人生!

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まだ少しある筈なのですわたしにも熱情といふ生真面目なもの.  七戸. 大串. 靖子さん

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九重の花の都での熱く燃える一線の活動からは引退するけれども、里の人たちに文字や歌を教えることに、第二の人生の意義を見つけ、「まだすこしある熱情」を傾けて過ごしたのではないかなぁと思えたりしてきます。

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年取用の干し柿。

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「この干し柿たち、小町さんが剥いたのですって、一晩で!」

そんな伝説をここに植えられたブナも、あほいうて、とわらっています。

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絶世の美女として知られる小野小町が、この地で辞世の句を残しこの世を去ったといわれる、小町ゆかりの公園。神殿づくり(※寝殿作り ではないでしょうか)をイメージして建てられた「小町の舎」には、小野小町に関する文献・資料が展示してある。また、そば処「歌仙」では、五十河の自然の中でとれたそば粉を使い、「ひきたて、手打ち、湯がきたて」にこだわったそばを提供している。

さて、この小町公園が、いま期待されているのが、丹後縦貫林道成相線の全通によって、丹後自然観察ツアーの基点・拠点になることです。

先日迎えたお客さんは京北町で、活躍される樹々の会のおばちゃんたち。

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そのコース!

京北出発7;00→自動車道京丹後森本インター→小町公園(休憩・小町資料館など見学)→丹後縦貫林道成相線→

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ビューポイント→ブナ・ミズナラ個体群横断→せや高原矢野武さん農園

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→上世屋の里・

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へーぇえ!「ちいさなはなこそたいせつにそだてよう、だって」

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「きれいやなあ!」

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藤織り伝承館→

ここでは、古代布藤布を着せてもらいました!

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お昼は、しおぎり荘

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世屋谷を日置へ下って、ここで海岸通りと合流。

お土産の買い物は海産物専門のやまいちさんで→

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こんな可愛いお土産も。

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自動車道与謝野インター14;00→京北町

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さらに、このコースのバリエーション。

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駒倉側入山口から、観察道を辿って高山・内山ブナ林、丹後半島最高地点702mに立つことが出来ます。

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このコースを丹後のやまちゃんの手によるウエブ『ブラタンゴ 花鳥風月』がアップしてくださっています。とくに貴重なのが、ドローンによる高山山頂上空からの紅葉の山の空撮写真。

伊根方向です。

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下は、丹後町方向、真ん中に宇川野間の谷、その左にガラシャの里、味土野と金剛童子山!

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京都府が、ブナ・ミズナラを中心とした充実した落葉広葉樹の森を、自然環境保全地域に指定している意味を実感させてくれる貴重な映像です。

また、このコースご案内は、丹後半島エコミュージアムサービス、川内さんまでお問い合わせください。連絡先 090-3162-4499

 

 

 

 

 

 

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