「燃やすべき 今日の心や 椿燃ゆ」 と 上野泰さん。
ツバキは、燃やされて灰になっても、というより、灰になるから重宝にされるということですね。
「灰日本酒の醸造には木灰が必要で、ツバキの木灰が最高とされている。また、アルミニウムを多く含むことから、古くは染色用にも用いられた。しかし、ツバキが少ないため、灰の入手は難しい。」
赤椿咲きし真下へ落ちにけり と加藤暁台さん、
また、野見山朱鳥さんも「落椿天地ひつくり返りけり」
花が仰向けに落下するところをよんでらっしゃいます。 これには理由があって、 雄蕊ごと落ち、根元の部分が重いため、ということです。
その①「椿」は、実は漢字ではない。日本で作られたいわゆる「国字」という文字で、中国では通用せず、本当の漢字(ああ、ややこしい)での「椿」は「山茶」と書く。