宮津エコツアー · 「タンゴ丹後」の名を冠したシダ

「タンゴ丹後」の名を冠したシダ

2012/09/14

数ある植物のなかに「タンゴ」の名を冠した植物があることをご存じでしょうか。植物和名には、エゾ・・・イブキ・・・ホクリク・・・など地域や土地や発見者の名を冠したとしたものが多くあります。つまり、タンゴ・・・・という和名で通用している植物もあるというと。
イワテンダ科のシダの仲間で従来、シロヤマシダといわれていたものを詳しく調査すると、独立性が高く別物とさたのがそれ、つけられた名が「タンゴワラビ」。

(↑ 画面中央の個体がたんごワラビ)
北陸から近畿にかけて高い空中湿度を保っているところに生育し、この地域ではシロヤマシダとされていたものの見直しが進められているということです。
世屋の里で空中湿度の高い所といえば、あそこしかないじゃないですか!付近には、コモチシダ(シシガシラ科)やサガリゴケも生育していていますよ。


(↑ 画面中央がコモチシダ 葉の表面に無性芽が付くことが、名前の由来 )

渓谷、湿地湿原、水田、畑、林、森、草原などさまざまな生育環境のあることが旧世屋村、世屋の里の生き物の生態系を豊かにしています。
ちなみに、コモチシダ、丹後ワラビは、京都府レッドデータ要注目種に指定されています。

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