集中豪雨が各地で暮らしを脅かし、ところによっては大きな被害をだしています。
世屋の里にとって、テレビが伝える山崩れ、地滑りなどは他人事ではありません、
里の棚田地形は、その地滑りによってうまれたと言われているのですから。
テレビのインタビューに古老が「こんな降り方、見たことも聞いたこともありません」と答えられる豪雨に、この地も幾度となく襲われたのでしょう。
お見舞い申し上げます。
さて、なでしこにもこの雨は降ります。
万葉歌人たちは、雨のなでしこも歌いました。
我が背子が 宿のなでしこ日並べて 雨は降れども色も変らず 大原真人今城 巻20-4442
(何日も雨が続いていますが、あなた様の庭のなでしこは色も変わらずきれいに咲き続けていますね。)
天平勝宝7年(西暦755)5月9日、の歌と伝えます。世屋の開村と伝える804年に先立つこと約50年頃のこと。
大伴家持の邸宅での宴で詠まれた歌と言うことです。
大伴氏は武門の家、家持さん自身も律令制下の高級官吏として政争の日々を送られたかた。歌の意図は、つまり、「ぶれませんね、ぶれちゃいけませんよ」というメッセージなのでしょうか(^.^)