<タンポポ>外来種の侵略を受けた”カンサイ” 受けなかった”トウカイ”という見出しで、THE PAGE 11月9日(土)23時26分ヤフーニュース が配信していることです。
「セイヨウタンポポは旺盛な繁殖力で日本在来のタンポポを追いやり、全国に広まった。外来種と在来種の間で、何が起きていたのか。そのメカニズムを、名古屋大学博物館の西田佐知子准教授らの研究グループが明らかにした。」と。これは、呼んでおく必要がありそうです。この現象は、セイヨウタンポポが[持ち込まれて」今まさに世屋の里で進行中だからです。
以下、抜粋。
「研究グループは、日本在来のタンポポのうち、近畿地方でセイヨウタンポポの侵略を受けているカンサイタンポポと、追いやられずに、共存しながら頑張っている東海地方のトウカイタンポポに、それぞれセイヨウタンポポの花粉をつけて、受精の様子を調べた。
受粉によって種子をつくる植物では、花のめしべ(柱頭)についた花粉が「花粉管」という長い管をめしべの柱(花柱)の中に伸ばし、先端にある精細胞(精子)が「胚珠」内の卵細胞と受精することで種子ができる。ところが実験の結果、セイヨウタンポポの花粉管は、カンサイタンポポでは胚珠まで到達するのに、トウカイタンポポでは途中で止まり、受精せずに終わってしまうことが分かった。」
つまり「トウカイタンポポは、セイヨウタンポポの花粉管を拒絶しつつ、後から来る同種のトウカイタンポポの受精は受け入れて種子を作った。それに対して、間違ってセイヨウタンポポを受け入れたカンサイタンポポは、いったんは種子を作り始めたが、途中で死んでしまった。」
(↑ 撮影日時 2013/04/26 13:23)
タンポポはキク科の多年草です。一つの個体からたくさん綿毛を飛ばします。しかし、その綿毛の種が育たないとすれば、親の個体には寿命が来ます。その結果「カンサイタンポポは子孫の数を減らし、セイヨウタンポポに追いやられ」て滅んで、繁殖力の強いセイヨウタンポポと入れ替わるというわけです。