イギリス名でいうとこの木はDawn Redwood!
Dawnはあけぼの,暁. Redwood はそのもの赤い木、茶色が朝の光に映えると赤茶色に見える木!針葉樹なのでwoodは杉。. そういうわけで、和名「アケボノスギ」、ほぼ直訳、最高の名をつけてもらったものです。
さて、「我が国の 立ち直り来し 年々に あけぼのすぎの 木は伸びにけり」と歌会始で昭和天皇様がご披露なさったと、宮津与謝の林業誌に森林インストラクターとおっしゃる方が。その年はS62とのこと。1949年に国と皇室がそれぞれメタセコイアの挿し木と種子を譲り受け、全国各地に植えたと言うことですので、昭和天皇は樹齢38年+αの物をみて詠まれたことになります。 そのアケボノスギが、上世屋ではさらに成長を続けること26年、里一番の巨木になっています。胸高周径350cm 樹高目視約30m、“あけぼのすぎの木は伸びにけり”どこまで伸びるかと言うと、植物学上の限界80mには届かなくても40mにはなる、、、(^.^)
ではありますが、感心ばかりはしていられないと言うのが実態。
そばの桜は、さながら巨大ビルの陰の平屋建て、日照権をなんとかんがえておるかあと叫んでいて、伝承館は根こそぎ倒れてこないかしらと強風が吹くたびに不安をもっている、学校という場所のシンボルツリーであり得ても、日本の里100の里のシンボルツリーには、とも(^.^)
たかだか65年そこらで世屋一番の木、林業的にはどうも、成長が早いので用材としてはねじれて暴れるので価値は高くないと引き気味、もらってくれるゴルフ場ガあれば引っこ抜いて、、、と言うわけにもいかず、、、少々もてあまし気味。 おまけに行政は「アケボノスギの世話にあてる金も人も時間もない」といっている。
そんな訳で、広げたのは国だから、理屈では始末も国がすべき、ということになるのでしょうか、生きている化石、だから「化石燃料」として薪にすれば多少は売れるかも。