菜の花、
青空と菜の花の黄色のマッチングは、意外と難しいものです、早春の天気はめまぐるしく変化するから。
ミツバチも「晴れているうちにできるだけ集めておきましょう、あすは雨だから」といっているのでしょう。
菜の花栽培は菜種油の需要とともに栽培が広がりました。
江戸を象徴する色合いだったのでしょう。
芭蕉さん
「菜畑に花見顔なる雀かな」
蕪村さん
「菜の花や遠山どりの尾上まで」
さて、一茶さんも菜の花を詠いました、
「なく蛙 溝の菜の花 咲きにけり」。
では、この句をエコガイドの視点で解釈してみましょう(^.^)
このカエルくん、繁殖の時期にオスが鳴きます。菜の花の咲く早春の里山で繁殖するのはアカガエルです。また、このアカガエルは里人のタンパク源でもありました。この句の主役は、カエルです。取って食おうと畦をさぐったのですが、みつけられなかったのです、この時期なく主は畦の洞の中にいるのですから見つけるのは容易ではありません、菜の花が残念でしたね、わたしでも食べなさいよと言って慰めてくれたのですが、一茶さんの体が求めていたのは「肉」。生ものの少ない冬を耐えて春をみる動物的な野生、芭蕉さんにも蕪村さんにもないものです、、、。
「菜の花やなくのは一茶の胃袋も」 世屋野蕪村
※江戸三代俳人の句は菜の花 – Biglobewww5c.biglobe.ne.jp/~n32e131/haru/nanohana.htmlからいただきました。