宮津エコツアー · フクジュソウとアリ

フクジュソウとアリ

フクジュソウの群生。

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生えているのはだいたい湿り気のある半日陰で土が軟らかい草地と決まっています。こういうところが好きなので群生するのだろう、とか、地下茎で繋がっているのかも、、とか考えていました。

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けれど、ちがうみたいですね(^.^)フクジュソウはアリを使って種まきをしているのだと昆虫写真家の海野和夫さん。納得、カタクリやスゲなども同じです。その種にアリがおびき寄せられる理由については、種の周りに甘み成分を着けてという説が一般的です。

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しかし、海野さんはさらに別の説を紹介しています。
「種についているエライオゾームがアリの幼虫と同じ匂いを持ち、アリは種を見つけると慌てて巣に運ぶ。数日するとその匂いは幼虫が死んだときの匂いに変わり、アリは種を巣の外に捨てるのだという。」※

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(↑ いずれも京丹後市大宮町 3/8)

甘みに加えて臭い!これだけ手の込んだことを植物がやるのぉ、と心では絶句するほど衝撃をうけてその説読みました!

ちなみに、このアリ搬送説は種の皮をむいたのと剥かないのとのふたつを準備して、アリの対応を観察したことによって確かめられたということです。

発芽して開花するまでには、5年くらいかかるという噺にも感動。種の発芽力が、アリによって種皮か゛剥きとられたものと剥きとれていないものとて゛はちがうのかと゛うか、などは不明、知りたいところです(^.^)
※フクジュソウの種を撒くアリ – 海野和男のデジタル昆虫記 www.goo.ne.jp/green/life/unno/diary

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