花盛りのソバ!
このソバ、八月終わりに蒔いてから一ヶ月、
そんなわけで、
「蕎麦はまだ花でもてなす山路かな」と松尾芭蕉、
収穫まではさらに一ヶ月ちょっと。合わせて二ヶ月半です。
さて、ソバは蕎麦と書くように、古くは「そばむぎ・そば麦」の呼称。また、ブナの実のことをソバグリ、そば栗、といいます。麦と栗を修飾している「そば」という言葉にわけがあります。これはわたしゃあなたの側がいいとは違って三角形に「とがった」様子を表す古語なのです。
そのそばが独立して今に至っているということですので、古語の意味のままなら、とても口に入るものではないといういうことになります!
小林一茶の「そば所と人はいふ也赤蜻蛉」は文化4年(1807)の秋のこと。
「人はいう」というところが味噌、ご自身のソバへの思いは別にあるようです。