2012/08/23
多くの文献資料は「京都府と福井県境のA山にのみ自生する。」と記すこれ、
一部専門家、一部植物マニアのかたは、それに「京都府丹後地方」と加えるこれ、
今年の夏の炎天にも元気です。
えーこんな環境(とこ)で!と心の驚きを読まれたのか、「光があるだろう、空気があるだろう、水?岩に隙間がある、夜露もある、らくしょうらくしょう、余計な心配はご無用、ほっといてくれ」と語りかけてこられました。 山の「ニングル」(アイヌ語小人の妖精)はほっとくことが一番なのです。
そして、「それよりあんたたちはどうなのよ?」と逆質問。そう、平和の女神さえあやめてしまう見境を失った殺し合い、放射能、使い放題のエネルギー、、、わたしたちは、他人の心配をするより、自分たちの心配をしなければならないのです。そう考えると、こんな環境(とこ)に生育するこの草からの、警告を込めた問いかけを、限りなく重くうけとめる必要があることを思いながら、「ニングル」の聖地を降りました。