世屋・矢野農園の黒い土。
それについて、小滝先生から、
「木子のクロボク土を洗浄しました。火山ガラスがたくさん出てきます。顕微鏡写真を添付しました。7300年前に屋久島北方の海底にある鬼界カルデラの噴火で飛散した鬼界-アカホヤ火山灰の火山ガラスです。この噴火で出た火砕流が薩摩半島にまで到達して、縄文人が全滅しています」と、顕微鏡写真と一緒にメールをいただきました。
黒いさらさらした土は、火山灰の地層!とは知っていましたよ。
けれど、どこの火山の、いつの噴火によるものなのか、ということ、それが調べることができる等と言うことは、端から思いもしませんでした。
恐怖と絶望の悪魔の灰が、命の土に変わるまでに、どれだけの汗と涙を吸ったことでしょう、、しばし呆然としました。
一緒に参加いただいてた皆さんにも転送、
「当時の火山灰が日本各地で観察できることは知識では知っていましたが、あのようにして目の当たりにすると大地の歴史について一層興味が湧きました。」と返事。まったく同感です。
解説看板を立てようと思います。
《世屋高原くろぼく層》
世屋では芋類、野菜作りに向いているとされた火山灰の層。土を洗浄分析したところ、火山ガラスを多く含み、それは7300年前、屋久島北方の海底にある鬼界カルデラの噴火で飛散した鬼界-アカホヤ火山灰であることが判明した。その火砕流は九州に展開した先史縄文文化を埋めたとされる。