宮津エコツアー · 5月 2017

5月 2017

夕暮れの宮ノ前棚田群

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若い人の活躍で、数十年ぶりに蘇った田も加わって、生気を取り戻しています。

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せや姫神社の周辺だから宮ノ前。

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わかりやすい話です。一方、バスが登って来たその坂を「ばっさか」というのは、なぜ?

これは長い間謎地名でした。最近「馬場坂・ばばさか」が元でな、縮まったんじゃ!と言うことを記した話を読みました、他にも馬場とか馬場の谷という小字があり、なるほどと合点です。緩やかな斜面は放牧場として利用されていた歴史があるのでしょう。

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さて、この棚田群でもっともミニサイズ。

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稲の数ざっと約70株。一本一本手植えする心が、宮ノ前田圃を束ね、日本の景観を守ります。

「大ふけ」湿原でレンゲツツジが美しく咲いていますよ。

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さて、黄花もありますので、それは黄レンゲ、明るい橙色のこの花はカバレンゲと区別されます。赤みを帯びた黄色をかば色というのですが、漢字では木と華というすごいくみあわせの「樺」という字が当てられていることについては、実は「蒲」の字でがまの穂の色なのだとかいろいろいわれますけれど「ああそうか」というしかありません。
もう一つ、この高原の湿地を、「大ふけ」と呼ばれていることについても、その意味を問われることがあります。

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これについては、「ふけ」とは湿原、湿地状態の土地田圃を表す言葉と明確です。味土野と内山の境の湿地は「ふけが谷」といいますし、須川にも「ふけ田」という小字がのこっています。世屋川と宇川分水嶺をなす上世屋と木子の峠の湿地は規模が「大」きいので、「大ふけ」と呼ばれていたのです。

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看板にも一言入れておくと親切かもしれません。

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そうだなぁとせや観音様も!

緑と赤のコントラストが美しくなった赤芽がしわ。

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見事に花房を下げた藤、

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その赤芽がしわと藤が見合って見合って!
いつの間にかなじんでいい仲になって、、、「しょたょぁあをもとうか、、もちましょう」!

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丹後藤コンテスト特別賞です。
日のよく当たる湿気の多い谷沿いを走る道は今、さながら藤ロード。

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どんな木に巻き付いているのか、見ながら走るのもおもしろいものですよ。

蕗食い虫、発生!

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外来種なんですが、経済効果抜群の益虫。

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さくさくさくさくがやがやたのしくこれだけ食べて下さいました!

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けれどまだまだ食べ尽くせない。たくさん残っています。

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道ばたにはこんな看板。これを立てざるをえない事情もあって、不便をかけています。

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けれどもここは地主さんにわけていただいたふき畑。

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安心して楽しく摘んでいだだけて、さらに今年は佃煮名人と一緒に佃煮作りまでのコースを準備しています。

とも068 花美世屋の蕗は蕗の中のトロ、それが名人の手にかかると佃煮の中の佃煮に変わるのです。ほんとですよ、

 

 

名前変えたい、改名にはどうしたらいいと相談をうけました>

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改名?その不満と事情、ピンときました!
「きあしどくが」!という名がこの毛虫たちにはついているのですが、実は、毒というのは持たないのです。
こういう形色をもったものには毒を持つ物がいる、これも毒がありそう、危うきには近寄らせない、そういう知恵なんだとおもっていたもんですから、当事者から訴えられるとは思いませんでした。

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そこで、「改名!しなくてもいいんじゃないか、かき集めて食べられでもしたらおおごと、おれどくがあるぞうーよるなさわるなぁとおもわせておいたほうが安全かもしれないよ、」
そう、もうしあげておきました。
ちなみに、食客としてお食事を提供しているのは「みずき」類。そのミズキからは、なんとかしてくれぇーという要望は持ち込まれていません。

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今年の客のくいぶりもまあ想定内、もう一度芽をだしなおせはいいじゃない!

なんとも包容力のある方です。

■ 雲井より 流れ落ちける 花の滝  世屋野蕪村  ※雲井 雲 のある場所。雲のたなびいている所。大空

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緑を深める野山は藤にあふれる季節です。その藤たちを、色・形・サイズ・木との関係・ロケーションという審査項目でふじのなかの藤コンテストしたら、総合的におそらくトップなのはこれ!

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野間の谷で出会いました。

ロケーション 野間渓流の淵の傍らに生育する。
木との関係 ケヤキ
サイズ       高さ約15mのケヤキに巻きあがる
形           花房が木の頂から川面まで、滝のように咲きさがる
色      やや薄め

総合 川面に映る姿を自ら楽しんでいるようでもあり渓流に紫色の水が流れ落ちいているようでもあり、ケヤキの新緑と水と花の色がよく大きなスケールがすばらしい。

■世の常の 色とも見えず 雲井まで 立ちのぼりける 藤波の花    と源氏物語・宿り木

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やっかいな物に巻き付かれたもんだ、つきあいたくないなぁぶつぶついうのが聞こえるものですが、このケヤキは、まあつきあっていくか、ファッションとして楽しんでいるようです。

ケヤキが伸びるかぎり成長を続けるこの花の滝、目が離せません。

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ちなみに漢字・藤は「つるが上によじ登る草」というイメージで成り立っていて、音の「ふじ」という音については「なぜ「ふじさん」と呼び、「富士山」と書くようになったのか、謎のベールに包まれている。謎解きの本だけでも数多く出版されていて、定説はない。まず、なぜ「ふじ」と発音するのか。アイヌ語で火の山を指す「ふんち」「ぷし」、朝鮮語で火を意味する「ぷっと」「ぷる」、マレー語の素晴らしいを指す「ぷし」、古代日本語で斜面や垂れ下がりを指す「ふじ」、おわんを伏せる「ふせ」など、様々な説が出されている。」と山梨日日新聞社の「富士山」名前の由来 。

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花のふじはそのなかのマレー語、古代日本語由来なのかもしれません。

何かが起きている!わかりますか?画面中央!

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ゲットぉ!

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襲われて食われた!人間世界でのことなら大騒動、大事件ですが、里山世界の日常です。

一方では、うれしいことも。

愛の結晶。

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お殿様のご成婚、里は村あげての祝賀ムードに包まれています、というところです。

殿様はこの方かな!

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お后さまはこの方かな?

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立夏、「蛇カエル食す」あるいは「殿様結婚す」、72候に追加してもらいますか!

万葉藤棚の藤、満開!

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小川さんちのレンゲツツジ 満開!

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吉岡さんちの芝桜と黄花レンゲも満開!

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岡の上湿地のさわおぐるまも、満開!

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一つ一つは珍しくもないものたちですけれど、みんな色もいいしのびのびしています。
「目には青葉、山ホトトギス初鰹」の候!保全状態のいい夏緑樹林に取り囲まれた高原の澄んだ大気の中、広々とした里山景観にとけ込んでいるからなのでしょう、
藤棚の下で、お弁当されているのは但東町からだ、とおっしゃるご夫婦、

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いい藤棚だと褒めて下さいました。

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恐縮しながら、いいベンチも置きたいなぁ、さてさて草も刈っておかんなんけどなぁとおもったことです。

 

緑が濃くなりました!

溜め池も。

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(↑ 大宮町すき)

谷も!

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(↑龍渓)

5月5日が今年の立夏。立夏は蛙始鳴(かわずはじめてなく)で始まり、蚯蚓出(みみずいづる)、竹笋生(たけのこしょうず)と続きます。

さて、そのかわずとはカエル 田んぼなどで冬眠から目覚めた蛙達が鳴きだす時期と説くのが大半ですが、そうかねぇ、と言うのが実感です。里山のかわずと一言でいっても、とのさま 山赤 しゅれーげる、もりあお、あまがえる、かわずカエル、たごかえる、ヒキガエル、などを含んでいるわけですが、立夏のころに鳴き始めるのは、沢の生き物「かわずカエル」だとおもいますが、どうでしょう。

そして、夏は海にも。

砂浜を 雲の影ゆく 立夏かな      米山喜久子

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夏立ちぬ 子ども飛び込む 宮津湾    世屋野蕪村

はや「夏開き」です。

 

なにしてるの?

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「走ってるの!」
はしるの楽しい?

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「楽しい!」

「おもしろい!」

、、、、、、、、、、、、、、

たしかにそういいましたよ。

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そうかぁ、昔は子どもが走り回っていたとこだけど、走り回ってくれるなら子犬でもいいがねぇ、
そうすっかぁ「子犬と一緒に楽しめる花美世屋村ドックラン」

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飼い主さんも楽しんでるよ。

、、、、、、、、、、、、、、、、

「おばあちゃんのうちはあのあたりにあったんだで。」

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連休に里帰りしてこられたご一行からこのアイデアいただきました。

心ゆくまで走り回らせてあげてはいかがですか、あなたの愛犬を!

世屋高原休憩所と旧学校跡グランドでのドックランのお問い合わせは、090-7346-4639まで。

 

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