冬の文様
冬を溶かす色
冬最後の熟柿、この実が食べられたら、春
春の味
春の色
樹の中では、すでに始まっている春、その恵みをいただきに森へ!
煮詰めた樹液
上世屋に萌す春の味の濃さは、格別ですよ、
何かしら聞こえるのです
実を目当てに集まった鳥たちと柿の木が、世間話。
輝美さんが、悲しいことだったねえ などと
汐ぎり荘の跡のこと、どんな話になっとるとか、
人のことも見て、心配したり喜んだりしているのかァ と驚きながら、聴いておりました。
元気になってじいさん、またはしっとんなるで、、良かった良かった
海の見える山の村、、、ここだけになってしもうたなあ
柿の姉さん、あんたが、ここでは一番古いだが、どお思っとんなる?
「うちか、、、、」
一呼吸おいて、柿のばあさん。
去年からいっきに、地の人が倒れたり山を下りなった、
和子さん、けんさん、達夫さん、薫さん、、みな昭和の匂いのする人らだわな、
うちも昭和だ、でも 山を下りられん、どうやって山をおりるでゃあな これからもここにおる。
ヒヨドリたちが口々に言いました、
おっとくれよ
うちら冬の食べ物がのうなるで
上世屋の村は、昭和の丹後そのものだ、 いうとんなるで、心ある見る目のある人らは
それを聴きながら柿のばあさんは、
そうかえ、そんにいうとくれとんなるだか、
また、一呼吸を置いて、ゆっくり言いました。
ならそこで、だ、頼んでみるだけど、和子さん、けんさん、達夫さん、薫さん、、昭和の人らだわな、この人らの世代までだ、昭和の匂いのは、
村に伝わる昭和の匂いを伝えるように、消さんように、、丹後の山の村々の生き残ったもんの仕事だろうと思うで、そういうところを創っときたい、どうおもいなるえ
わかったー
ヒヨドリたちは、一斉に蒼い広い空に飛び立ちました、、、
その群れを見送りながら、柿のばあさんは
「終わりは始まり、、、いうんだよ ねえ
昭和の匂いは消させないわよ」
と、呟きました。
さて、柿のばあさんの心のなかの昭和の匂いとは、、、
「蓄音機」が奏でてくれるかもしれません。
、、、、いちがぶらり、、、
伊根・本庄の「カワウソ農園」産のポップコーン。
♪ ぽんぽんぽーん
ぽんぽんぽkopokoponnponn
めちゃ楽しい!伊根の子だぬきの打つ腹鼓のようで、
♪ぽんぽんぽーん
ぽんぽんぽkopokoponnponn
手のひら一盛りのコーンが、大フライパンに溢れるほどに
めちゃ美味しくて、めちゃはまりますよ、
さらに、このかわうそポップコーン、油は日置のオリーブオイル、塩は琴引きの塩。
こことタッグを組めば、
その止まらなさヤメラレなさはかっぱえびせんの比じゃないものになる、はず、ですよ。
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