2013/01/17
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平安時代のナチュラリストといえば、この方 清少納言、「枕草子」。そこで、Y先生の出題予想。 「木の花の美を批評せよ、と求められお答えする第三十四段、そこにに取り上げられた花の種類を省きました。取り上げられている花を サクラ ブナ 橘 ビワ ズミ 紅梅 ナシ フジ から答えなさい。」
こんなのはどうでしょうか(^.^)
木の花は、
濃きも淡きも( A )。
(B )は、花びら大きに、葉の色濃きが、枝細くて咲きたる。
(C )の花は、しなひ長く、色濃く咲きたる、いとめでたし。
四月の晦、五月の朔(ついたち)のころほひ、
(D )の、葉の濃く青きに、花のいと白う咲きたるが、雨うち降りたる
早朝(つとめて)などは、世になう心あるさまに、をかし。
花のなかより、黄金の玉かと見えて、いみじうあざやかに見えたるなど、
朝露に濡れたる朝ぼらけの(B )に劣らず、郭公のよすがとさへ思へばにや、
なほさらに、いうべうもあらず。
ちなみに、サクラB ブナ 橘D ビワ ズミ 紅梅A ナシ フジC
こうなります。
木の花は、
濃きも淡きも(紅梅)。
四月の晦、五月の朔(ついたち)のころほひ、
(橘)の、葉の濃く青きに、花のいと白う咲きたるが、雨うち降りたる
早朝(つとめて)などは、世になう心あるさまに、をかし。
花のなかより、黄金の玉かと見えて、いみじうあざやかに見えたるなど、
朝露に濡れたる朝ぼらけの(桜)に劣らず、郭公のよすがとさへ思へばにや、
なほさらに、いうべうもあらず。
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四つの花を挙げているわけですが、「をかし」の最初は、梅としました。季節的にも立春。清涼感とあいます。また梅は舶来の花、当時の趣向として異論のないところです。万葉集では最も多く取り上げられている花です。続いて桜、藤は咲く順でもあります。また、言葉が多く費やされているのが橘D。。そこには、清少納言が、橘家に縁があるからと解説する向きもあります。その説でいえば、フジを取り上げたのは、藤原家への配慮だと。、一方それは深読みという説もあります。
春は曙、以下夏は、秋は、冬はとは、国民的常識ですが、 「黄梅→桜→藤→橘」のセットもガイドの引き出しにあると、意外にうけるかも(^.^)。