2013/01/24
「漂泊的手工芸師」。ここでいう「手工芸」というのはケヤキやトチ、ブナを材にして轆轤を回しお椀やお盆を作ること、 「漂泊的」というのは、農耕のようには定住しないで材がある所を求めて移動していくこと、「師」というのは技能者のこと。まとめていうと、「木地師(子)」。
「木子」は、そういう木地子たちの開いた里だろうと澤先生。新コースは、轆轤の音が聞こえそうな里山落葉広葉樹林です。
標高的にみればあるはずのブナが、今回歩く範囲には、見当たりません。里山人はここを薪炭生産のための山にしたからです。薪炭は、生育の早い陽樹が対象です。陰樹のブナが育つ出し条件ができたころにまた林は切り開かれ、明るくなります。
数百年続いた人のそんな関わりのサイクルが、シデ、コナラ、カシワ、イタヤカエデ、うりはだかえで、ハリギリ、コシアブラなどで構成される美しい林を作り上げたのです。
冬芽が問いかけます、「私はだれ?」
「枝先がミツマタに分かれていて鳥の爪のような芽がついている!あんたは、ヤマボウシだろ」
芽はさらに問います、芽を付けて冬を過ごすのはなぜでしょう?
うーん、それはねー、ガイドは、そんな問いかけの仲立ちをします!
トチやブナ?心配しないでください、里山の人たちは、ちゃんと守ってくださっています。日をあらためてご案内します(^.^)