2013/04/12
松尾の平一郎さんの桜、通称一本桜が見時を迎えました。
サクラは七日花と言います。イヌノフグリは、一日花、アサガオも。彼らは一日で用を足すのにサクラは7倍。七日も咲いている。花に咲け花に散れそのサインを出す監督、おそらくおじいさんでしょうけれど、(花咲かじじい)彼がこっちは一日とこっちは七日とか決めている訳です。
桜は7日、というのは万葉の時代の歌人も認識していて、高橋虫麻呂さんは こんな歌を残していらっしゃいます。
『我が行きは 七日は過ぎじ 龍田彦 ゆめこの花を 風にな散らし 』
(私たちの旅は、7日を越えることはないでしょう。ですから、龍田大社の竜田彦の神よ、どうぞこの桜の花を散らさないでください)
では、、サクラは7日と決めたその根拠は何なのでしょうか 晴れ曇り曇り雨曇り晴れ雨、、、春の気象ってこんな風になりませんか。雨の日や風の日にミツバチは飛びません。確実な受粉には7日いります。 とあるブログに、「天敵 春の嵐は通過。今日9日も、、、」。とありました。嵐はサクラの天敵!実におもしろい着想です。それにしても、サクラは嵐を天敵と認識しているか、そこが問題。人間でも、つっかい棒する、とか、ガムテープ貼るとかで、嵐には備えるじゃないですか。サクラも、嵐を天敵と認識し、敵は来るものと備えをもっているのでしょう。
それにしても枝を折るほどの風にも散らされずにがんばって散らなかった花びらが、7日たてば静かで優しい風に、一斉に身を委ねるのです。どんなメカニズムがあるのでしょうか。
松尾は海風山風が格別強く吹きます。その中で7日は咲き続けます。