宮津エコツアー · 世屋で米作りがスタート

世屋で米作りがスタート

世屋で米作りがスタート  2012,4,1

 今日から四月、せやでは米作りがスタートしましたよ。米は苗、苗を植えるのを田植え、米つくりは田植えからではないんです。田に植える苗の準備が米つくりのスタートです。「もみ」去年の米のいいのを選んで、目で選るのではないんですよ、塩水につけて浮くやつはまずよくない米、沈むやつがいい米。その沈んだ米が発芽する。しかし、いきなり蒔けばいいのではないんです、発芽がばらばらになってしまう。成長も違ってくる。発芽をそろえるために、「水浸し」という過程を踏みます。この「水浸し」が米つくりのスタートです。
 現在、農家は苗つくりはほとんどしません。農協から一括購入するのが一般的。しかし、O君はそれを手間と考えていません。自分の稲の苗は、自分で用意します。その水浸しをO君が今日、行ったのです。期間は約10日。根拠は、積算100度で、発芽しやすい状況になること。いま、水温は10度程度です、10度×10日の理屈です。米と向き合うお百姓の一年が始まったのです。
 一方、今年は悩ましいことがあります。田んぼの雪が消えないことです。その種籾を蒔くのは10日後。そのときには、苗代が準備されていなければなりません。その苗代に予定している田んぼの雪が消えないため、作業に入れません。やきもきして、雪を見つめているということです。

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