宮津エコツアー · ハマナデシコと竹と七夕と羽衣

ハマナデシコと竹と七夕と羽衣

水が少なく、日差しも風も強い場所と言えば生き物、特に動けない植物にとっては最悪であるのに心頭滅却すれば、、、の権化のように咲くのが、海浜植物。篭神社から伊根にに続く湾岸にもそんな物が生育しています。

今盛りなのが、これ。

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「ハマナデシコ」です、見るからに厚く固そうな葉と茎。河原ナデシコの海浜進出型と言うのでしょうか。
さてナデシコと言えば、七夕にもかかわっている民俗習慣があると言うことです。

上伊那郡小野村地方での言い伝えで取材されたのは柳田國男さん。

■ むかしむかし一人のお爺さんがおりました。ある日、 なでしこの花を植えるとそこに天人が降りてくる話を聞いたので、 その種をまいてみると本当に天人が数人降りてきて水浴して遊んでおりました。
お爺さんはその天人の羽衣を1つ隠して、困っている天人を家に連れて帰り、 その天人と楽しく暮らしておりました。

そんなある日のこと、お爺さんは天人とだいぶ仲が良くなったので、 どこに羽衣を隠してあるかを話してしまいました。 すると天人は早速羽衣を探し出してお爺さんにこう言いました。
「もし私に逢いたいと思ったら、馬屋の肥料を沢山積んだ上に青竹を立てて昇ってきなさい」 と言い終わると、さっと羽衣を身につけて天に帰ってしまいました。

お爺さんは、さっそく天人の言う通りにして天に昇って行き天人に逢うことができました。 しかしお爺さんは天では何もすることがなかったので、畑で瓜の収穫の手伝いをしていました。 天人は決して瓜を食べてはいけないと言いましたが、お爺さんは二つ食べてしまいました。

ところが突然その瓜から大水が出てたちまち川になってしまいました。 その川でお爺さんと天人は別れ別れになってしまいました。 これからは月に1度逢うことにしようと言ったのを、アマノジャクがわきから出てきて、 「1年に1度だぞ」と言ったので、今でもこの日「7月7日」にしか逢えないと言います。

○年中行事覚書・講談社学術文庫124にあると
天文民俗学目次www.asahi-net.or.jp/~nr8c-ab/afmain.htm さん。

七夕とナデシコと竹と羽衣、、、興味深く感じました。

突然ですが、吉田さん、馬屋の肥料を沢山積んだ上に青竹を立てて昇ってきなさい!と天人。、、、青竹ですよ、、、ちなみに丹後の羽衣は瓢箪のツルを登ったということでした、、、、「□□産ハマナデシコ」の保全を竹林再生に加えてください、この、ハマナデシコも「ナデシコ科」です。今後の環境冬の時代を生きなければならないにんげんは、こうした海浜植物の生き方こそ学ばなければなりません。加えて、この種は京都府レッドデータ要注目種のものです(^.^)

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