18時45分、バスが引き返していきます。
日の暮れがずいぶんはやくなりました。
里に灯りが点るとともに動き始める夜の物の怪たち。
マムシ。
さて、マムシは語源は2つ。1つは、漢字では蝮とか虺とも。いずれも「虫」偏。虫は、かって地面や草むらを這いずり回る生き物の総称だったといいます。ヘビはその代表格とされていて、「虫」は鎌首をもたげ、首を膨らませて威嚇しているヘビの姿を現し、山や川と同じ象形文字なのです。
以上は中国での話。日本では古来ヘビのことをウワバミともムシともいいました。ウワバミムシ!言葉は原則つかっているうちに短くなります。バとミは「マ」となり、マムシ。渡来人がやって来た折、これを我が国では「虫」と称するが子をはらんで膨らんだ腹が特徴なので、「蝮」の漢字を当てようとなったというもの。
もう一つの説は、滋養強壮効果が抜群。ヘビのなかのヘビ、真虫。そこで「まむし」。そんなにありがたいものなので、「捕獲」してとは思いましたが、さしあたっていま衰えの実感もなく、写真撮影にとどめました。