宮津エコツアー · シラサギ噺

シラサギ噺

上世屋の棚田に居着いてカエルなどを漁っているシラサギのペア。純白の鳥の舞い姿は優美で、なかなかの見物、なにか持っている鳥です。

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さて、島根県津和野で、七夕の夜、天の川に翼を広げて橋を作り織姫を牽牛のもとに渡したのはこの鳥であるとして、鷺の動きを模した舞を伝えます。ぴったりの役柄だと納得します。

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ところが、実はその伝説で橋の役をしたと伝えられる鳥はカササギ。
大伴家持さんの歌が百人一首にあります。
「かささぎの 渡せる橋におく露の 白きをみれば 夜ぞふけにける 」
鷺舞の発祥は京都八坂神社。この七夕伝説を舞にしようと思いついた事までは素晴らしいのですが、さて、「カササギ」をみたことがない、それはそうです、日本では九州佐賀平野に生息しているだけなのですから。けれど、そこが京都人、知らないではメンツが立ちません、この鳥であるとしたのが「シラサギ」。「カササギ」は黒っぽい青みをもったカラスのようなすがた。「シラサギ」は白。 姿形は全く異なるのですが、「シラサギ」と「カササギ」はよくにておる、どちらもサギじゃ、でとおしたのです。

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それが、津和野につたわったということです。お囃子では、(「橋の上におりた 鳥はなん鳥かわささぎの かわささぎのヤーかわささぎ さぎが橋を渡したさぎが橋を渡した時雨の雨に ぬれとりとりヤーかわささぎ さぎが橋を渡したさぎが橋を渡した」(津和野町観光協会HP)とうたいます。

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