宮津エコツアー · 槲餅

槲餅

こどもの日

IMG_5880

(↑海星公園 風の谷て゛)

カシワ餅。

IMG_6274
さて餅をくるむ葉にカシワが用いられたのは、「新芽が育つまでは古い葉が落ちないことから、「子孫繁栄(家系が途切れない)」という縁起をかついだもの」という説明をWikipedia。でもそれは後付けの理由じゃないか思います。粘つく餅をくるむのは、チマキザサがそうであるように剥がしやすいツルツルした葉であるというのが大前提。

IMG_6126

カシワのは葉も、なぜてみたらわかります、そうツルツルなんです。

また、葉で米をといだり、炊きあげることを古語では「かしぐ」。カシワの葉は縄文時代には土器(蒸し器)の底に敷いて穀物を蒸すのに利用されたのだそうです。また炊いたものを盛るのにも大きな葉っぱが重宝されたのでしょう、そうした葉ですから、「かしきは」と呼びました。粘りけのあるものくっついたときに剥がせるツルツルした葉なので、調理にはこの葉と決めて「かしきは」と長年よんでいるうちに、「き」が脱落して「かしは」、さらに「カシワ」となったと言うのが語源なのだそうです。
たしかに、この木は、落葉しません。特に幼木のカシワは葉を落とさない傾向が強いのだそうです。なぜか、日陰をつくって下草が生えないように自己防衛しているのじゃないかという説があります。
それを、子孫繁栄のめでたい木じゃ!と人は言うのですが、かしわからすれば、「どうぞごかってに」というところではないでしょうか。

IMG_5861
ちなみに、カシワに「柏」の字を当てるのは間違い、それは別種のもので、かしわ餅のカシワは、ブナ科で、「槲」の字をあてると言うことです。

このページのトップへ