宮津エコツアー · トノサマガエル、素手で捕まえたらニュースだよ!

トノサマガエル、素手で捕まえたらニュースだよ!

トノサマガエル、素手で捕まえたらニュースだよ!

2012,5,6

宮津小の三年生、今回、大津の四年生の男の子の里山ガイドで、彼らが反応したのは生き物、一番はカエルやオタマジャクシ。

合唱団ネタもよかったのですが、中には、カエル博士がいるかも。リサーチをしっかりしておく必要を感じました。あらためて整理しておきます。とりあえず、そのトノサマガエルバージョン。

① 人とカエルの関係
平野部から低山にかけての池、水田付近に生息するカエルは、稲や野菜を荒らすこともなく、肉食で稲を食べる昆虫などを食べる有益な生き物であること。
②大きさ
トノサマガエルのオスの体長は55~80ミリ。
メスの方が一回り大きく体長は60~80ミリ。
③雄雌の見分け
体色で見分ける。オスの基本色は黄緑色で背中の中央に一本の緑色か黄色の縦じまを持ち、繁殖期には黄金色になることもある。
メスの基本色は白色・灰暗色で、背中の縦じまは白色で太い。

 

④学名の由来
雌雄とも、背中に黒斑点が分布し、学名のRana nigromaculataは、「黒い斑点を持つカエル」
⑤産卵
4月~6月頃。この時期になるとオスは水を張った水田やその周辺の池などの浅い水場などに集まり、夜間、両頬にある鳴嚢を風船のように膨らませ、水面に浮きながら「グルルル、グルルル、ゲゲゲー」と水面で大きな声で鳴く。
この鳴き声に、メスが誘われてよってくる。メスが接近すると、オスはメスの背中に抱きついて抱接(ほうせつというのは、体外受精)する。メスは抱接したまま、なわばりから移動し、やがて産卵・放精をおこなう。
また、オスの鳴き声は、他のオスに対するなわばり宣言の意味もある。
縄張りの広さは、1・6平方メートルほどという観察がある。鳴いているオスは自分の周囲の直径1-2mほどに他のオスが侵入すると激しく鳴き、さらに接近した場合には、跳びかかって追い払う。ただしなわばりは繁殖期だけの一時的なもの。

⑥生育
直径20センチにも達する卵塊には、2千から4千もの卵を内包している。(3000人の兄弟がいる。すごいね。おかあさん、名前を考えるのたいへんだ。みんな呼んだら、1日かかる。多産生き残り戦略ネタギャグ ※ 「オタマジャクシの101ちゃん」みたいという子がいたらブラボーと褒めてあげる。なければ一読をすすめる!)孵化したオタマジャクシは水中のやわらかい植物、落ち葉、珪藻、動物の死体などを食べ、体長7センチ位まで成長し、その年の秋までには変態して上陸する。変態してからはおもに生きている昆虫類、クモ等を食べるが、貪欲で、口に入る大きさであれば、小型のカエル、ヘビなども捕食する。野外での寿命は3-4年。

⑦生育に必要な環境
このような生活環を完了するためには、排水不良で中干しができない、あるいはオタマジャクシの成長途上に水田の水を落としても、水田周囲の溝に避難できるような水田が必要です。環境の目安になる指標生物として京都府は、要注目種に指定しています。
⑧ダメ押し
動作は非常に敏捷だから、ちょっとやソットでは捕まえられないよ!、道具なしで捕まえたら新聞に載るぐらいのニュースだよ!

さて、楓かえでは新芽をカエルの指先に見立てたことから、。では、どうしてカエルはかえるっていうの?ごもっともなご質問、どうお答えしましょうか?

 

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