宮津エコツアー · 世屋一本コブシはキタコブシ?

世屋一本コブシはキタコブシ?

世屋のコブシ開花!

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去年のブログアップは17日た゛ったので、10日も早いようです、
さて、世屋のこのコブシ、よく見てもらう必要があるものかもしれません。というのが、コブシには2種類あるとされます。いわゆる「コブシ」と「キタコブシ」。分布域が前者が北海道~九州・朝鮮半島南部。後者が北海道と本州中部以北の日本海側。これで見ると「コブシ」のはず。キタコブシではあり得ないのです。しかし、ひっかかるのは、キタコブシは「幹は直立し,高さ20m,太さ40cm以上になる」という説明です。その通りの木なのです。また、世屋高原には、氷河期残存種という植物で、生育域が本州中部以北とされる植物が幾つも生育しています。例えば世屋高原に生育するオトギは、アサツキの仲間でシロウマアサツキ、別名シベリアラッキョウ。
生育地生育形態も「山地や平野周縁部,沢沿いに生える落葉高木。他の樹種と混じって生育し純林は見かけられない。」ということ。
直立した高木という木の形、北方性の種が他にもあること、生育地生育形態などからは、キタコブシでないとはいえない様に思うのです。

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キタコブシならアイヌのことばで、「オマウクシニ」「オプケニ」「良い匂いを出す木」と呼ばれていとのこと。世屋の一本コブシの匂いを嗅げば、はるか縄文の香りがするかもしれません。

一方、京丹後にも一本こふ゛し。

179こぶし

これも満開。

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