宮津エコツアー · タンポポからの贈り物~地域に寄り添って学びを深める~

タンポポからの贈り物~地域に寄り添って学びを深める~

世屋の里の一本綿毛!

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この綿毛、種は何個で、一つ一つの重さがどれくらいで、飛ぶときの風の早さはどれくらいで、、、とか、それらは種類によって違いはあるのかどうか、などとは普通は考えませんね、
「ものすごく軽いので、ちょっとした風でも飛ぶんです」
でもそれでは科学する心はそだちません(^.^)

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「真正なインタブリター(自然と人との「仲介」役になっての解説)」たるべきエコツアーガイドもそれらに触れないと、、、、(^.^)
そういう点ですごいのは、神戸市立大沢(おおぞう)中学校平賀英児先生の指導。つぎのようにきちんと調べられています。 ※詳しくは『タンポポ戦争の解明と環境調査への応用』
shinko-keirin.co.jp/keirinkan/j-scie/jissen/9804/index.htm 検索してみてください。

『果実の重さ一覧』
種類  果実の個数  質量  1個の平均質量
■セイヨウ 400個    180mg   0.450mg
■ア カ ミ 400個    250mg   0.625mg
■カンサイ 400個    325mg   0.813mg
■ヤマザト 250個    265mg   1.060mg
■カントウ 79個    110mg   1.392mg
■シロバナ 170個    251mg   1.476mg

精密天秤量りで調べられたのだそうです。

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ちなみに、この一本綿毛、綿毛の個数およそ170個  綿毛の重さ251mg  1個の重さ 1.476mg
という白花タンポポです。

yjimage[1]

この調査を踏まえれば、応用はいくらでも。
「170人が空へ!」といえば詩的ですし、
「宙に浮かせるのは秒速0.5m「1秒で50cm」の風でといいますが、種類によって重さが異なりますので、飛行距離にも差がでます、その差は繁殖力の差になって表れているのでしょう、、、」といえば科学的。

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さらに、在来種と外来種の生育する土壌の質についても調査され、
1)  在来種はpH5程度の酸性で,比較的高肥料度の,多くの草が生えているような場所に多く分布している。
2)  外来種はpH7付近の中性で,比較的低肥料度の,あまり他の植物が生えていないような場所に多く分布している。
市街地や開発地域の環境は,上の2)の条件そのものと言える。そのため,都会では外来種ばかりになってきていると考えられる。それに比べて農村地帯などでは,1)の条件の土地が多く,在来種が多く分布していると思われる。」とまとめられています。

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ちなみに、この学習は一クラス13人の中三で行われたということです。
、、、地域に寄り添って学びを深める、その極みですね。

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