宮津エコツアー · ブナの森のムンク

ブナの森のムンク

世屋の森の「ムンクの木」

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いつ誰がどんなことを思ってこの「木像」をつくったのでしょうか!
さて、ムンク、叫びは市役所の薄暗い廊下にも。

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世屋の森と市役所の廊下、それぞれの場所はちがいますが、もともとのムンクは、どんな気持ちで描いたのかその制作にあたってのムンクの事情や過程をチェックしてみました。
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以下うぃくぺでぃァ、
幼少期に母親を亡くし思春期に姉の死を迎えるなど病気や死と直面せざるを得なかった1890年代のムンクが、内面の不安をテーマとして制作した作品とされています。
丸く落ちくぼんだ目、開いた口、頬に当てられた手、痩せた体、、、、極度にデフォルメされた独特のタッチで描かれた人物、血のように赤く染まったフィヨルドの夕景と不気味な形、赤い空に対比した暗い背景、遠近法を強調した秀逸な構図の作品であるが、この絵は、ムンクが感じた幻覚に基づいており、ムンクは日記にそのときの体験を次のように記している。
“ 私は2人の友人と歩道を歩いていた。太陽は沈みかけていた。突然、空が血の赤色に変わった。私は立ち止まり、酷い疲れを感じて柵に寄り掛かった。それは炎の舌と血とが青黒いフィヨルドと町並みに被さるようであった。友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦っていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いた。 ”
つまり「叫び」はこの絵で描かれている人物が発しているのではなく、「自然を貫く果てしない叫び」に怖れおののいて耳を塞いでいる姿を描いたものである。
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里山ブナ林は、芸術の面でも「エコミュージアム」です。

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紅や黄色や茶色、それぞれに色づいた晩秋の里山落葉広葉樹林の今年のフィナーレがたのしめますよ。

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そんななかで、そもそもだれが世屋の森の「ムンクの木」をつくったのか、「自然を貫く果てしない叫び」はどこから、誰から発せられたものなのか、温暖化酸性雨まつのざいせいちゅう豪雪、、、、戦争、、人と森が離れていく、、、そんなことに思いを巡らすのも一興じゃないでしょうか。

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